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「世界に"種"を!」ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期12話感想

いよいよ最終回です。アニガサキをめぐる旅も、今日でおしまい。本当は劇場版とかOVAとかあわよくば3期とか見てみたいものはいっぱいあるんですが、まだまだこれからの彼女たちならきっとユメをかなえてくれるはず。信じ続ければ、走り続ければ見えてくるものだっていっぱいあるのだから。

さあ、最後まで全力で駆け抜けて。

声がとどいて

一時期イラスト募集されていたのが、ここにきてついに。間違いなくみんなで作り上げていたニジガクというステージでもあるので、ひっくり返ってしまいました。ラブライブ!シリーズと投稿募集というものは古くから切っても切り離せないものがあります。もともとはG'sの企画からスタートなので当然と言えば当然なのですが、改めて見るとその長い付き合いが生み出した奇跡の結果がここにつながるとなると、やっぱりいいな、となりますね。

さて。実は僕自身は、そこまで読者投稿企画に参加したことがありません。しいて言うなら未ホラの選挙や「Future Flight」のあたり、こないだのオーケストラでやってほしい曲とかです。ちょっとこれを考えたのをいい機会に、今後行われるいろんな企画に参加してみようかなとも思ってみました。これからどんなことが起こるのかな。

ステージは「あなた」といっしょに

さあいよいよ同好会のステージです。きらびやかな舞台とともに、積み重ねてきた様々な人々とのつながりを映してゆきます。やっぱり美里さんが出てきたときはうれしくなりましたね。

これまでが「ラブライブ!」という大会をメインで映し続けてきたのもあり、現実と同じようなライブの雰囲気をアニメーションから感じられたのはとても新鮮でした。それが彼女たちの選択であり、それが彼女たちの道筋であり、それが彼女たちがこれからも切り開いていく道であるからでもあります。そしてそれは、現実の中に生きている私たちでも同じようなことが思えるのです。

みんなで作り上げて、お互いがお互いの気持ちを送りあう。それがメインで描き出されたのが璃奈ちゃんのステージだったと思います。感謝を胸にボードを外し成長した姿を見せ、おへんじにブレードでボードの形を描き出す。こうしたものは、おそらく大会であったら見られなかったかもしれない光景です。新たなグラデーションをもとに、これからも彼女たちは進んでいくのでしょうね。

送られた花を見る

アニガサキでは珍しい衝撃的な色使いで一気に話題をかっさらっていった、同好会のみんなから侑ちゃんに送られた「黒い花束」。調べてみるといろんな思いがこもってあって、とてつもなくびっくりしていました。たぶん80%くらい間違ってると思うので違ってても許してね。

まずはペニチュア。「あなたと一緒ならこころがやわらぐ」という花言葉を持ちます。侑ちゃんとずーっと一緒に過ごしてきたみんなの思いが真っ先に伝わるものです。そしてカラー。特にここでは紫、もしくは「カラー・ホットチョコレート」という大変珍しい品種のように見えます。どこで仕入れたんだろうというのはさておき、紫のカラーの花言葉は「夢見る美しさ」。カラー・ホットチョコレートの花言葉は「贅沢な美しさ」。夢のようなひと時を過ごしてきたからこそ響くものがあります。

さらにはダリア。「優雅」「気品」「栄華」といった意味合いを持ちますが、中にはちょっとここでは書けないくらい怖い花言葉も持っていたりしますね。ただこれは原産国の歴史が関係しているのであんまりここでは意味をもたないかなと。同好会のみんながダリアを送った最大の理由は「感謝」という花言葉にあると私は考えています。いつの時代だって、やっぱりみんなとつながれたことへの感謝はずーっと残っていくのですね。

さて、あなたは?

「あなた」が一歩踏み出す、というのはアニガサキの中でも特に多く描かれてきたテーマでもあります。物語の最後にこれを持ってきたのは多くの方がおっしゃるとおり「夢見るためのすばらしさ」が、やりたいことをやれることのすばらしさにつながり、それが波のよう広がっていくことを伝えたかったためにあると私は思います。これがラブライブ!です。

今のセカイはどんどんユメを見ることができなくなるような世界です。毎日を生きるのに精いっぱい、これから何をして生きていこうかということすら見いだせない方も多くいる中で、何ができるのかということも見えなくなっていく。そんな世界に終止符を打つことはできないと思っていますが、少なくとももう一度思い出すことはできる。そんな意味を持っていたのだと考えています。

同じようなテーマが、例えば「海モモ」なんかでも描かれていましたね。誰かが望み続ける限り、夢というものは決して、決して消えることがないことを描いた「海モモ」(特に終盤あたり)と、アニガサキの信じる夢はちょっとテイストは異なったりしますが、その最大の差異が「一歩踏み出す」ということなんだと思っています。

時代というものは常に動き続けるものです。が、昨日できたことが今日できなるかもしれないと思う前に、今日できなかったことが明日になればきっとうまくいくと考え続ける素晴らしさが、彼女たちから教わったもっとも大きな教えなのですから。

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