見出し画像

ロスト・イン・ジェネレーション ~世代で失われました~

ロスジェネ、ロスト・ジェネレーションつまり失われた世代と訳されるそれは元々、第一次世界大戦後の戦争で本来有るべきものを喪った世代、人生や財産などあらゆるものを喪った若い世代なんかをさして言っていましたが、近世日本では、バブル崩壊からの改革や緊縮財政などによる仕事や収入や就職などを喪った世代、得るべき正当な対価を喪った世代に対して使われています。
さらに、年齢が若くなると(世代が若くなると)就職氷河期という状況もあり本来得るべき権利をも奪われていたなんて言う言い方もできるのですよね。

つまり、現時点(2022年2月末)でのロスジェネや氷河期世代は全て搾取されたり奪われたり、そもそも有るべきものを奪われた世代とも言えるのですけれど…。

切っ掛けはバブル崩壊

バブルの崩壊は、それまでの好景気な状態、好況な状況から一転して若い世代に対しての負担の増加という形で襲ってきていました。
バブル経済は実態がないなんて言っている人もいました時代ですが、この景気状態の中で大企業を悪者にしていたのは、まあおなじみ日本共産党や当時の社会党などですね。

景気を維持するために常に働き続ける、世代を超えて働き続ける異常な社会を作り出そうとしていると言う記事を赤旗日曜版で読んだ事がありますが、これは中学生だの高校生だのでもおかしいと思う状況。
社会党シンパの社会科教師(これ数え役満でだめなんじゃあw)が、社会の問題として授業そっちのけで企業と政治家の癒着を話したりしていた80年代前半などから予兆があり、86年ゴロからバブルが始まる訳ですね。

この頃は、いろんなもんがやれることやってしまえ!で市販するバイクもだんだんと当時のレーサーもしくは一昔前のレーサーレベルのものや、スポーツカーがほぼまんまスポーツカーになってた時代。
おしゃれなカップルはフランス料理でデートですよw

バブル景気が始まれば就職なども売り手市場でありましたし、給与だけでなく様々な賞与や寸志(どころの額ではないとも)などもあるしバイトなどでも一生安泰?と思えるくらいには稼げていた時代ですね。

同時期には、日本に出稼ぎにくる外国人も増えていました。
現在は日本では稼げないと言う事で外国人もあまりこないとか。

この状況において自民党政治を悪く言っても無意味でしたし(人は満足している)、企業を悪者にしたり日本人は悪く思われているなどを言い出しているのですよね。
赤旗では日本の企業が海外で公害を撒き散らしているなんて記事もありましたが、実際にはフィリピンなどでも別段そういう事はない感じでした。
赤旗の記事はフィリピンが舞台でアジアで嫌われている、憎まれている日本人てのを結構だしていたのですよね。

さてさて、そんな中ででてきたのが消費税です。
税収は上がっているからもっと取ると言うよりも、一応は社会福祉面での出費も増えるような状態ではありました。
今では創作と言う事がだいぶ知れ渡っている「一杯のかけそば」なんて話や生活保護がでずに餓死した母子家庭なんて話(これは実話だった)などもでるくらいには、仕事における問題は無いわけではないので、その為の福祉の出費を増やす事になると、税収が上がったのに、と言う事で不満がでる事になるんですよね。

財務省はまだありませんでしたが、大蔵省や政府に働きかける経済通や経済学者等ごうつくばりのケチは、プライマリーバランスや収支のバランスと言う事をいって政府や役人、政治家や新聞等でもいつか破綻すると言う事を言ってたのですね。

経済が回って雇用が安定してりゃ大丈夫じゃね?と言う一般人の考えを払拭するためにバブルを壊す必要があったんじゃないか?と今では疑いたくなるレベルで国民負担を求めていったのは無いわけではなかった時代です。

そして消費税からの景気縮小なんてのが有るわけで、今の財務省はこの時の緊縮PB派、増税推進しちゃうよ系を煮詰めた存在と言っても良いかもしれませんね。

とは言えこのバブルの崩壊で当時の30代前半から10代後半は人生設計を破壊されたとも言えます。

DINKSとか憶えてる?

ダブルインカムノーキッズ!選択子なしで夫婦の稼ぎで悠々自適!子どもは後で作っていいよね!なんて感じの。
この影響は90年代中盤~後半にはだいぶ薄れていきます。
そう少子化の問題ですね。

この少子化の問題に加えて、高齢出産の危険性が謳われだして来たのもあってDINKSで悠々自適なんて事を言ってた世代というか層は慌てだします。
つまり、払った年金の額が減る。
問題は、海外に移住するということをする前提の人達なんかでして、そのために土地や家屋を持たない、そしてそれに備えて外貨貯金なんて事をしてたりした層ですよねえ。

バブル期の円が強い時代なら良いですが、この人達が引退する時期にはそんな事もありえ無いくらい先の見えない不況の影がありそこをなんとかしないといけないのも事実、と言うのは有った時代。
この時の人達ってのは私(1960年代後半生まれ)より10歳位上の世代ですね。
この世代は一番バブルの恩恵を受けていると言う世代だから、先もこのようなもんだろう、と言う甘い考えを持っていた(当時ではそれでだいじょうぶだと思った)ので、これも未来に不安を感じる訳ですよ。
そこで出てくるのがリストラですよね。

アメリカではリストラで社会を再生している!てな話をマスコミが流しますがこれを、会社の首切りとして定着させていった人達がいたりします。
この人達は、90年代にはリストラの名の下に下の世代をだいぶ首にしたり給与カットしたりして保身に走ったなんて事も多々有りまして、日本の企業力を削った悪の世代とも言える世代です。

大体私より20歳~15歳くらい上の世代ですよねえ、と言う事です。
はいここ、多分試験にでるかもしれません。←出ない

リストラが広まり始めると朝日新聞や毎日新聞等では、会社や企業と台頭の立場になろう!と言ってサラリーマンの契約社員化を推奨したりしています。
契約社員なら会社と契約してる(普通社員は契約して終身雇用だぞ?)から、会社に要望や要求、また上司等を気にせずに意見できる(普通できる)等の記事で契約社員化を勧めます。

契約社員になると給与はふえる(実は保険や国保などで結局同じ)など事や自分の裁量を活かせるなんて事を言って、それを鵜呑みにした営業の人やら事務や経理の人がでて、かなり首を切られたなんて話も。
実際、契約社員は相応にスキルを持っているので契約が成り立ちますが、営業や事務、経理などは不確定要素の塊みたいな業種です。
営業なんかは、契約が取れなければおしまいですから、契約通りの条件を遂行できなければ契約終了。
これは、会社としてかつ部門として無能もしくは不要な人ほど契約云々言い出すので便利なアイテムだったようですね。

その後には自由な仕事の形態、派遣社員と言い出しますがこれだって必要に応じて要求される事で動く社員。
派遣社員でもスキルや特別な才が無いとだめとなりますから、同じ様になっていってとうとう期間雇用=派遣みたいになりましたからねえ。
実際にはバイトの待遇がちょっと上がった感じでした、と言う話も。

また派遣をブームにした事による最大の問題はやはりマスコミにありまして派遣が正規雇用より高給取りの様に言っていた面もあります。
朝日、毎日などはこの面を言って自分磨きができるとか言ってましたが保険や年金等の出費は自分です。
派遣向けの雇用保険的な物もありましたが、そういう記事に影響されて派遣が切られないと思い込んだ多数の派遣社員が貯金すらしてないのですね。

この土壌を作ったのは80年代からのフリーターブームなんてのもありますが。
これもメディアでアルバイトでも一生大丈夫!みたいな事が取り沙汰された事があるんですよね。

ええ、実際その時代をいきていた訳でして、お金がある状況つまり好景気であれば形にこだわらなくても良い!普通に暮らせる、やりたい仕事ができる!みたいな風潮を作ってたのはメディアだけではなく、実は赤旗でもそういうのを描いてたりはしたんですよ。

なにせ、大企業=絶対悪な赤旗=共産党な時代でしたから。
そのために、企業を悪とみる福祉業者や金を稼ぐ事を考える、貯金をすることを悪と見るような福祉従事者なんてものも増産された時代って言えます。
実際にはもしものタメの貯金がないとだめですが、あなた達はいつでも稼げるじゃないか!と言って上前を跳ねようとする福祉系や福祉に強いと自称する政治家などは増産されていったんですよね。

好景気が一生続くためには、バブル経済の固定化が必要だったんですけどね。
この辺は経済界やら財政関係の人と、共産党を含む左翼系の革新主義者の意見が一致し最終的には経済成長しない、となりました。
日本はおかげで十数年、経済成長をやめて延々とGDP500兆円です。
世界の経済がどう推移しようと頑なに500兆円ですが、これも鎖国してれば別でした。

グローバル化によって、世界経済の影響をもろに受けるようになったのに、まだ経済成長をやめていたがた為にますます景気は悪化、長引く失われた20年、30年となっていきます。

逃げ切る世代がいるがそいつらが元凶とも言える

不況などの影響をもろに受けるのは、私の世代(1960年代後半以降の世代)などになりますが、私の世代より前の世代は過去の資産を食いつぶしまた後進の努力を奪って生き延びたと言えます。

現時点で、貧乏になろうとか世界が等しく貧しくなればと言ってる所謂団塊の世代ですよね。
この団塊の世代は第一次ベビーブーム世代とも言われていて1947年から49年頃に生まれた世代とされています。
実際にこの2年程度の世代が問題なら、そうそう影響はないでしょうがベビーブーム世代と言われるように戦いは数であること、戦後世代として括りになると団塊の世代はもう少し+して1950年代初頭でも良いなんて話もあります。

この世代は戦後世代といいましても社会にでるのは20年後くらい。
早くて1967年(この歳に私は生まれている)に社会に多く出始めていき、影響力をもつ年代になるおよそこの20年後(1987年頃、わたしが二十歳になった時代)には四十路になってるのですよね。
つまり、社会において中堅ですが実績と言うほどの実績は残していないです。
言ってしまえば終戦復興世代が作った時代と資産を食いつぶし、危うくなったらバブル期に社会に出始めた若い世代の活力で成長する経済の上前を掠め取る事が可能な年代になってたなんて感じでしょうか?
普通に課長とかの年代ですからね。

80年代終わり頃から90年代初期のバブル及びバブルの余波時代にはこの若者を利用しての自分は努力しないでもなんとかなるような事があってもバブル崩壊は現実。
この時に先に言いましたリストラによる首切り、またコストカットなどによる下請けへの圧力をやったのもこの団塊の世代といえるのですよね。
団塊の世代または同じような影響を受けた戦中生まれ世代によるこの保身は、結果的に日本の産業や経済が立ち直れないかの様に見えましたが、インターネットの普及とともにITバブルがでるんですよね。

このITバブルというのも普通にバブルでなくする事が可能でしたがここで身を切る改革なんって言った人が居ます。
ええ、小泉純一郎です。
この人は、1942年生まれなので団塊というより戦中世代ですが、戦後すぐには5~6才ですんで、団塊世代と同じカルチャーショックを受けて育っている訳ですよ。

なので、欧米式なんてのを好んでいるアメポチと言われるくらいにアメリカの真似的な感じでしたが、それを日本でやるにはムリがあり日本の景気をさらに失わせるんですが団塊の世代界隈は生き残るような方法でした。
そも、リストラがあった時点で若い世代を潰して生き残る行為をしてましたからね。

努力すれば報われる、実るなんて感じではいってるリベラリズム的な社会をいいつつ、既に地位にある人間が持ち逃げできる状況を作ってしまった訳です。
なにせ、若い世代はスタートラインに立たせないと言う感じで動く社会ですからね。
自分達もそうだったとかいいますが、あんたら上の世代が少なかったじゃん、そこだけでも不公平だ!といえる訳ですよ。

ロスト・ジェネレーションは奪われた世代といえる

ロスト・ジェネレーションは、上の世代が保身のために様々な得られる権利や生活、人生、幸福を奪われたと言う見方もできる訳でして、これまで書いたように下の世代から見れば、あらゆるものを奪い、努力の成果を奪い、チャンスを失わせた上の世代、既に持っていたものを破壊してきた上の世代すなわち団塊界隈の世代、という風に言える訳です。

実際、1960年代生まれの世代は順調に成長する経済や社会、会社の様子をみて未来設計していたわけですけど、保身や自分達の将来の金を確保する、それも自分たちが何もしなかったことでのミスじゃないのか?と言いたくなるような失敗のミスを下に押し付けて金をもって逃げていくとしか思えない団塊連中、老害連中を見てる訳ですから、その意識は大きいです。

もちろん、団塊世代やしらけ世代(団塊のあとな)にも苦労はした!と言うひとはいると思います。
苦労したし競争に破れたんだ!と言い張るひともいると思いますが、団塊なんて特に努力は結果を出すんだ!と下の世代にムリをさせた世代ですかrね。
それが、窓際族なんてのにされても、ある意味では自業自得なんですよね。
結果がすべての世界を体現してきた、と自負している人達が窓際族に追いやられるのは結果を如何に主張するかにかかっている訳ですから当然です。

自身の成果を奪われたというおっさんも、実際に聞いてみればクチだけで他のひとがフォローしてたなんてのはあったりする時代でしたから、窓際に追いやられたり閑職に回されたりはそれこそ団塊世代や戦後復興世代の望んだ競争社会の縮図、結果だったりもするですよね。

そこに、結果を出せる世代(実はしらけ世代も結果を出す世代)が出てくると上役特権で失敗は部下の責任、成功は俺の手柄的になる訳ですよ。
女性差別というか女性の社会進出を阻んでいたのも実を言えばこの欧米の価値観ずっぽりだった団塊エリートで、その下の世代は女性も普通に社会出るぜ!てか昔の日本もそうだったよね!(はいからさんが通るの影響もでかいが)な感じなのだそうで。

もちろん、全部が全部そうじゃないと言い出すでしょうし、反感を持つ団塊世代も多いでしょうけれど、下の世代の権利や人生、財産や幸福を奪った世代である、保身のために更に焼き尽くした世代である、と言う自覚は必要なんじゃないかな、と思うことが多いのが今の状況ですよね。

実際にはなんら成果がない(復興するまでの20年は生き残った大人の成果)、また社会にでてからの変革、変化を作れない(60年代後半にはロケットも新幹線もある)状態では思想だのなんだのの口先の知識で地位を維持する人が増えたのもまた宜なるかなてな感じはします。
が、そのあとの世代が何かを作り出す生み出すなんてのを見てそれの成果や結果を自分達のおかげとしようと恩着せがましいだけではなく、奪う真似は様々な衰退の原因だよね、と思って良いのではないか、と言う現状。

世代で失われました…LostInGmeration

略してLIG!なんて言いたいですが格好いいもんじゃないですね。
90年代のリストラと言い張って首切りや下請け切りをした事に対する批判は、結構あって本来のリストラはリ・ストラクチャーで再生だ、なんて事をたかもちげんの漫画「リストラマン太郎」でも言われてるくらいでしたが聞く耳持たずでやってきたツケを払わず更に下の世代から奪う、と言う事を繰り返した事、それを戦前世代に押し付けるようにしてることなどもあったりすると、もはや団塊の世代とそれに連なる系譜は、世代の持つ権利や財産や人生や夢や希望を奪っただけではなく世代ごと消したと言っても過言じゃないかもしれません。

収入や雇用、将来への貯蓄などをグラフやピラミッドグラフでみると、バブル崩壊期以降の世代はそれがぐんとへる、もしくはないと言うのが多い訳ですから、そこの世代は次代への可能性を喪っている訳ですよね?
子供の数、出生率をみると新人類世代から以降はぐんぐん減っていき世代ごと消滅する勢いでしょう。
これらの責任をとらずに逃げ切ろうとする世代、それは団塊世代などの問題を起こした世代だしそろそろ罪を数えさせても良いと思います。
わたし等1960年代後半生まれは、団塊世代を止められなかったのはありますが、年齢を経た今ならなんかできそうな気もしますが、これもまた問題でw

クラッシャー上司てのがありましたけど、これも団塊世代から連なる悪しき伝統の結果の存在とも言えてしらけ世代や新人類世代といわれるわたし等なんか以降に自殺や引きこもりが増えたのもこれらの上の世代による自分はそれほど努力してないし不遇でもないけど威張りたい上の世代によるモラハラやパワハラ、さらには傷害罪レベルの精神的暴行ってのがあったってのもあると思います。

故に世代で失われてしまった事、世代で失われた隙間が大きくなって今、慌てて団塊の世代(現70歳後半等)が慌てて経済がと騒ぐし、PB黒字化で自分達の取り分に影響がでないようにしようと必死、と見えなくもないです。

実際、年金がでるかでないか、予定通りの額かってのは彼らのそれも金持ちの彼ら彼女らの立場でも危うい状況ですし、なまじっかのグローバル化で世界経済の影響をもろに受ける状況。
もし戦争なんて起こったら金持ちほど影響を受ける。
ちょっとの戦争も被害甚大なのが実は団塊世代の財政状況と見ることもできますから、天変地異でも同様です。

温暖化、温暖化、脱炭素なんてのも自分達の財産を守るために下の世代のL者を失わせてるだけかもしれませんね。

そろそろ責任とってもらいたいところです。


そういやあ、amazonで電子書籍でリストラマン太郎あるのね。

気になったら20年ほど前の状況が垣間見れるんで見てみると面白いかも。
ブックオフとかにもあるかもね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?