オイル発掘日誌Day7 ちば編
はじめまして、照明サブ兼衣装サブの“ちば”です。
今公演では初めて衣装部署に入り、日々衣装を作ってます。裁縫なんて家庭科でしかしてなかったのに今は衣装を作ってるなんて、人生何があるかわからないですね。まあそんな感じで色々経験できるのもジゲキの良いところです!
最近はスラックスを作ってますが、「スラックスって自分で作れるんだ」と驚いてます。G〇とかで買わなくても自分好みのものを作れるんですね、、、!
日々新たな衣装が完成していて、衣装がのった通し稽古が楽しみです!!
さて、これだけ衣装について書きましたが、本日誌での私の担当は「照明部署としてのこだわり」なんですよね(笑)。ここからは照明について語ります!
私は照明部署はチーフがほとんど考える部署だと思っているので、私が照明チーフを務めた2022年新人公演『広くて素敵な宇宙じゃないか』と2023年新歓公演の『月影花之丞大逆転』の2公演をもとに個人の意見を書きます。
そもそも照明部署には、①各シーンのデザインを考えるビジュアル部署 ②キュー(照明を変える位置)を考えるきっかけ部署の2つの側面があります。
1つ目のビジュアル部署としての主な役割としては時間・場所を示すことかと思います。わかりやすい所で言うと、夕方ならオレンジっぽく、波止場なら青色を入れてみるみたいな感じですね。また、デザインで心情を示したり伏線をはったり、視覚的に盛り上げたりもします。
2つ目のきっかけとしての面だと、ジゲキの売りでもある「ハイテンション・ハイテンポ」を作り出すのが役割かなと。例えば、物語内での場所や時間の変化を表す「場転」というものがあります。この場転の仕方でテンポやシーンの重要度を変えることができるのですが、目的に合う場転の引き出しが少なく苦労しました💦 当時は色々考えて、最善を尽くしたつもりですが、今振り返ると別案も出てきたりして、毎公演成長あるのみですね。
ただし、これらは全て演出プランをもとにした役者の演技が前提にあり、照明は演出プランを実現する手法の1つにすぎません。あくまでも役者の演技ありきなので、毎日の練習で変わっていく演技を見ながら、「この演技ならここで光を変えても面白そう」「こういう光にしたいから、演技をこのスペースですることってできる?」など役者とコミュニケーションを取りながら考えていくのが難しくもあり楽しくもあります!!
そして、ジゲキと言えばパフォですよね!パフォについては卯月悠編も見ていただきたいのですが、パフォでは照明も頑張ってます!
パフォってライブのような感じだと思ってて、シルエットで魅せるも良し、複数色組み合わせた派手な光を作るも良しで、シーン光に比べて含め選択肢がとても多いんです。なので、パフォ自体は公演開始後2週間くらいで構成が完成する一方で、パフォ光は直前のゲネまで完成しないこともしばしば・・・笑。
中でも、僕がチーフをした『月影花之丞大逆転』はパフォが合計6個あったんです。しかもそのパフォのコンセプトは全て異なっていたので、同じようなデザインは使えませんでした。そのため限られた灯体数の中でどのようにして異なる空間を創るのか、デザイン力が問われました笑。灯体を吊りこみしてから試行錯誤して、自分の目で見ながら光を創っていくためとても楽しいです。
そしてやはり、こうやって色々考えたのを舞台に乗せるためにはオペが必要なんですよね!私はこのオペが一番好きです!!決まったセリフの後に場転があるとしても、暗くなるスピード、暗い時間の長さ、明るくなるスピードなどで与える印象が大きく変わります。「きっかけ回し」と呼ばれる、音響照明の変化するキューを全て回して位置を決める練習があるのですが、そこではシーンに合わせてオペをして、その後にキューについて話し合うということを繰り返します。同じオペを何回・何十回も練習してイメージに近づけていくため、創り上げていく感覚を得ることができとても楽しいです!!それに、本番の役者の演技に合わせてオペをするので、スタッフの中でも本番の緊張感を一緒に楽しめます!!
ここまで長々と語りましたがここまで読んでくださりありがとうございます。今公演はとてもお世話になった先輩と作る最後の公演になります。照明も4回生の先輩がチーフを務めていて、個人的にも楽しみにしてます笑
ご来場お待ちしております!
神戸大学演劇部自由劇場vol.226 卒業公演
『オイル』
作:野田秀樹
演出 : 葵衣咲里彩
▼日時
2024年
3月2日(土)13:00〜/17:00〜
3月3日(日)13:00〜
▼場所
シアター300
▼料金
無料カンパ制
▼ご予約はこちらから
https://ticket.corich.jp/apply/298712/
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