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y2022

2022年の大晦日。
今は空の上。年末年始は札幌で過ごす予定だったが、ほんの数日だけ東京に戻ることになった。1月3日からおよそ3年ぶりの海外へ向かう。場所はUAEの先進都市、Dubai / Abu Dhabiだ。

NDAもあるのであまり詳しくは書けないが、簡単に言うと、UAEの政府高官が使用するシステムの3DデザインとUI設計を任されることになった。3Dを始めたばかりの1年前ではとても考えられないような話だ。人との縁や今までの自分の決断、運に感謝したいし、それらが全てが自分を助けてくれていること感じた。

この話が決まったのが2週間前で、年明けの出発に合わせた渡航準備や日程調整などで慌しかった。電波の繋がらない空の上、ようやく1人で落ち着いて文章を書けるので、今年1年にあったことを振り返りたい。

ジェットコースターみたいな2022年は1月のAlienwareの購入から始まった。50万円もするゲーミングPCはCG制作の幅とクオリティを格段に上げた。3月頃から、私の3DキャリアはHideoからの突然の連絡から始まった。そして自分と3Dの可能性を信じ、5月末には会社を辞めた。それからは短編アニメみたいに面白い毎日が続いた。

この1年間でいくつもの気づきがあった。

1つ目は自分の「本質」は何かということ。自分が何を目指して、自己実現のゴールに何を据えているのか。

自分の本質は「遊牧民であること」だった。

これは12月頭のみひろの言葉が気づかせてくれた。

慈永は3Dで色々上手くいき始めてるのかもしれんけど、なんかおもんなくなったな。昔みたいな自由さを感じないし、言葉がわかりやすくなったよな。慈永はどんな絵を描こうか考えてから、キャンバスに手をつけるんじゃない。むしろキャンバスを引きずりまわしたり、絵の具をぶちまけたり、そんな風にしてどんな絵が完成するのかを楽しむタイプやで。

次のステップを考えていた自分にとってこれは重い言葉だった。自分が目指す人生の道は3Dアーティストではないらしい。もちろん3D技術が道を拓いてくれたし、これからも追求していきたい。しかし、それは自分の道の真ん中にあるものではなくて、今まで言語や音楽、歴史などに熱中してきた内の1つでしかない。

自分が描く理想のもっと真ん中にあるものは、地球の様々な場所に溶け込み、故郷を増やしていくこと。特定の表現手段だけでなく、生き方や周りへの影響を含めて自分の表現でありアートになるのだと思う。

2つ目は人生のプレイスタイルについて。

UAE行きが決まった日、力丸は焼肉屋さんに向かう途中、

慈永はやっぱりどちらかというとホームランバッターだよな。ヒットをたくさん打つよりも、誰よりもアクロバティックにホームランを決める。

と言ってくれた。
同じことを継続すること、正攻法をとること、多くの人が参加する競争に入ること。これらは苦手だし、多くの場合、自分の求める結果が出ることは少ない。最もアクロバティックな方法で、予想外の結果を作ることが自分の持ち味であるらしい。

3つ目は、結局自分は意識している方向や環境に即した未来に向かって行ってしまうということ。今年は何度も自分が本当には望まない行動をした。お掃除インスタグラマーになろうとしたり、ライフスタイルTikTokをしようとしたり。でも結局、自分の周りにいる大事な友人は、自分の歪さを認め自分にしかできない道を作っていく人たちだ。彼らの周りにいる時点で、自分を殺す迎合的な行いは実らないし続かない。結局は行いの結果は自分の色に染まっていき、自分の望むものになっていた。こういうものは気圧や温度と同じで、成功や視座、考えや収入までもが同じ空間の中で均一になろうとするのではないかと思う。

今年の目標に据えていた3つの目標は全て叶えることができた。

2022年の目標

  1. 会社を辞めること

  2. 自分のスタイルを確立すること

  3. 月に100万円を稼ぐこと

前半2つは今年の前半で実現させてしまったため、3つ目を急に付け加えた。もちろん額に関しては本質的な目標ではない。個人として身を立てるために必要な暫定的な定量目標だった。安定しない時期もあったが、ギリギリで3つを実現することになった。

意味のある目標を設計しそれを達成するのは初めてのことであり、これによってかなり自己効力感を高めることができた。実際に口に出し、友人にも何度も話すことで、無意識に自分はその方向に向かっていくことになったのかもしれない。

これを踏まえて、2023年の目標を立てたい。今回はあまり定量的な目標に興味がなく、自分の在り方など、定性的な目標をメインに据えたい。定量目標は達成すべきことが明確になる分、根本的な目的やあるべき姿などの本質を見えにくくする性質があるからだ。

2023年の目標

1.ドバイにビジネスの拠点を作る
2. 旅を始める
3. 周りの人を大切にし、大きな影響を与える

空港から実家に戻り、文章の続きを書いている内に年が明けてしまった。今年もみんなありがとう。2023年は圧倒的な自信と覚悟を持って、天に龍が舞っていくような次元上昇を起こしたい。

慈永は本気だよ。

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FICTITIOUS BIOGRAPHYはフィクションみたいなアンフィクション日記になると思います。架空のことが現実になったり、現実が架空…

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