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高速教習の恐怖

1段階で、所内をノロノロ走って、

プランク難しいと思ってたのに、

仮免取ったら、縦列駐車に目印なんてなくて、

狭い道路のすれ違いは、教官いてもヒヤヒヤで....

そんな教習生活で、ついに来ました、高速教習。

生徒2人の予約に対して、教官が1人。

警察出身の、古株の教官が、今日の教官だ。

一緒に組んだ相手は、初めて会うひとで、結構中年な印象のオジサマ。

「高速に、(誰かの運転で)乗ったことがあるか?」

という教官の質問に、そのオジサマが答えた言葉は、こうだった。

「はい。ワタシは、高速を飲酒運転で、速度オーバーして、中央分離帯に突っ込んで、免停になったので。今日は、久々の高速道路です。」

......???????

「車が大破して、よく生きていたなと、言われました」

.....は??????

.....なんだってぇぇぇぇぇぇ〜〜〜?!?!?!

一瞬、思考停止したけど、徐々にドーン!!と、言葉が時間差で襲って来た。

は.....そんなオッソロシイ経歴の方と、高速教習ペア.....

どんな確率だよ!!!!ここ、学生だらけの教習所だよ!!!!

よく見たら、オソロシクごっつい金のネックレスに、金のブレスレット。

何者よ!!!!!!いくらだよ!!!!!!

どこへぶつけたらいいか、よくわからない、なんとも言えない不安と恐怖、そして、精神の混乱を感じたが、すでに、高速教習は始まっている。

ちーん....

身の安全に不安を感じつつも、

「帰る!!キャンセル...いや、チェンジで!!」

と言えずに、教習開始。

わたしの不安をよそに、教習は順調に進んだ。

しかも、オジサマは、それっぽい雰囲気はあるものの、凄んだりすることもなく、教習そのものにはマジメで、結構感じのいいひとだった。

だけど。

オジサマは、パーキングでバックで駐車する時だけ、凄い速さだった。

オジサマがギュイーンとバックした時、後尾座席に座っていたわたしの体は、ギュイーンと傾き、ついでに目もテンになった。

とっさに、教官の、

「速い!!!!!!もっとゆっくり!!!」

と、いう喝が飛んだ。

その正体不明のオジサマは、警察上がりの教官に、本気で怒られたのだった。

わたしは、所在なく、その場でじっと固まったまま、時が過ぎるのを待った。

とにもかくにも、なんとか、その教習は終わった。

教習にハンコをもらって、わたしは何事もなく、その教習を終えた。


帰り道。

どっと疲れを感じた。

でもきっとそれは、初めて高速道路を運転した緊張から来るものではないな、と、心の底から思った。

無事、終わってよかった....

安全第一。

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