風呂本
風呂本、という読書の方法があることを知ったのは、いつ頃だろうか。本を濡らすという概念が、わたしにはなかったので、当時はとても驚いた。
風呂本を愛するひとは、同じ本を2冊買ったり、
風呂の蓋で本を濡らさないようにしたり、
髪の毛で、手の水分を取ったりと、
なにかと工夫するのだそうだ。
お風呂で本を読む、という、ただひとつの目的のために、
ほとばしる熱い思い。
この情熱はなんだろう?
自分では到底理解できない世界観を、心底楽しむひとびとを、
わたしは遠巻きに見つつも、リスペクトするのだった。
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