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ひとりでいる楽しみ

あんなに、ひとりを孤独と感じていた頃もあったはずなのに、数々の孤独を経て、わたしは、ひとりでいることをすっかり楽しむようになっていた。

どのくらい楽しみにしているかというと、

「今日は、ひとり♪」

と思っていたのに、誰かと過ごすことになると、なんだかがっかりしたり、

(落ち着かないなー)

と思ったりするくらいのレベル。


(....ん?)

(これは、逆方向に、重症なのではないか?)

と、ふと思った。

ここまでひとりでいたいなんて、わたしは、こころが疲れているのではないか?


....まぁ、いい。

きっとそのうち、また誰かと一緒にいたくなる。

わたしのどこかで、わたしがそう言っている。


ひとは、バランスで成り立っていて、ひとと接しすぎると離れたくなり、離れてばかりいると、接したくてたまらなくなる。

オンとオフ
陰と陽
明と暗
外と内
開いてる、閉じてる

どちらも好んでいる限り、いつかはまた違う自分に切り替わっていく。


そんなふうに、のんびり構えていくうちに。

かつては、あれほど、

「誰か」

と思っていたわたしが、

気がつくと。

ひとりでいる気ままさを、すっかり気に入っている。

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