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ryusei2020
ひとりでいる楽しみ
あんなに、ひとりを孤独と感じていた頃もあったはずなのに、数々の孤独を経て、わたしは、ひとりでいることをすっかり楽しむようになっていた。
どのくらい楽しみにしているかというと、
「今日は、ひとり♪」
と思っていたのに、誰かと過ごすことになると、なんだかがっかりしたり、
(落ち着かないなー)
と思ったりするくらいのレベル。
(....ん?)
(これは、逆方向に、重症なのではないか?)
と、ふと思った。
ここまでひとりでいたいなんて、わたしは、こころが疲れているのではないか?
....まぁ、いい。
きっとそのうち、また誰かと一緒にいたくなる。
わたしのどこかで、わたしがそう言っている。
ひとは、バランスで成り立っていて、ひとと接しすぎると離れたくなり、離れてばかりいると、接したくてたまらなくなる。
オンとオフ
陰と陽
明と暗
外と内
開いてる、閉じてる
どちらも好んでいる限り、いつかはまた違う自分に切り替わっていく。
そんなふうに、のんびり構えていくうちに。
かつては、あれほど、
「誰か」
と思っていたわたしが、
気がつくと。
ひとりでいる気ままさを、すっかり気に入っている。
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