日本の世界デジタル競争力ランキングが64ヵ国中28位へ

 スイスのビジネススクールIMDの世界競争力センター(IMD World Competitiveness Center)が公表した世界デジタル競争力ランキング2021にて、日本は昨年の27位から28位となりました。
https://www.imd.org/centers/world-competitiveness-center/rankings/world-digital-competitiveness/

 日本の総合的なパフォーマンス(OVERALL PERFORMANCE)は、以下の通りです。
○知識: 25位 -> 22位 -> 25位
 - 人材: 46位 -> 46位 -> 47位
 - 研修と教育; 19位 -> 18位 -> 21位
 - 科学に対する重点的な取組み: 11位 -> 11位 -> 13位
○技術: 24位 -> 26位 -> 30位
 - 規制の枠組み: 42位 -> 44位 -> 48位
 - 資本: 37位 -> 33位 -> 37位
 - 技術の枠組み: 2位 -> 5位 -> 8位
○将来への備え: 24位 -> 26位 -> 27位
 - 適応する姿勢: 15位 -> 19位 -> 18位
 - ビジネスアジリティ: 41位 -> 56位 -> 53位
 - ITインテグレーション; 18位 -> 23位 -> 23位

 人材に関する項目では、以下尺度が悪影響を及ぼしています。
 - 国際経験: 63位 -> 63位 -> 64位(最下位)
 - 高度外国人材の起用: 51位 -> 54位 -> 49位
 - デジタル技術スキル: 60位 -> 62位 -> 62位
  ビジネスアジリティに関する項目では、以下尺度が悪影響を及ぼしています。
 - 機会と脅威(の対応): 63位 -> 63位 -> 62位
 - 企業の機敏性: 63位 -> 63位 -> 64位(最下位)
 - ビッグデータの活用と分析: 63位 -> 63位 -> 63位

 日本は、技術力が低下傾向になりつつあります。また、企業の機敏性は64ヵ国中最下位となっており、かなり厳しい状況になっています。

 先日公開された第1回デジタル社会構想会議の資料では、日本のデジタル活用における状況と展望が記載されています。
https://www.digital.go.jp/meeting/posts/LykfW_XV

 総務省の令和3年版情報通信白書では、我が国がデジタル化で後れを取った理由が述べられています。
(1)ICT投資の低迷
(2)業務改革等を伴わないICT投資
(3)ICT人材の不足・偏在
(4)過去の成功体験
(5)デジタル化への不安感・抵抗感
(6)デジタルリテラシーが十分ではない
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd104000.html

 日本は、世界デジタル競争力ランキング2021で総合8位・技術で2位・企業の機敏性3位になった台湾に教えを請うのも、良いかもしれません。

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