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歴史研究家だからこそ感動したのかもしれない「ハロプロ25周年の初恋サンライズ」

なにこれ。
もう泣くしかない的なやつ出してくれちゃって。

久々の記事は、ハロプロ25周年コンサートでの「初恋サンライズ」をハロ!ステがやってくれたので、視聴した感想を…というより、お涙ポイント満載だったのでその辺を書かせていただこうと思います。

この世界を生きるすべての人達、どんな人にも、ひとりひとりに人生があり、個別に歴史が存在します。おぎゃあと生まれてから今この瞬間まで、そしてまだ見ぬ未来へ向けて、歴史は刻まれてゆきます。

私は、自分史だったり家系図、日本の歩んできた歴史の探究だったりをお仕事にしている身ですので、アイドルグループに関してもそういった「歴史の観点」からもいろいろ見たり感じたりするわけです。

アイドルグループに関しては、「グループとしての歴史」と「グループのメンバー個人の歴史」という二つの軸で見ていくことができます。


歴史という観点でみるつばきファクトリー

つばきファクトリーの歴史をみていく中で「触れづらいデリケートな部分」といえば、ハロプロを知る人達の中ではおそらく多くの人がピンとくると思います。

小片リサちゃんのことですね。

ここでは敢えて詳細を書くようなことはしませんが、ざっくりいうとこんなかんじかと思います。

リサちゃんが他のメンバーとの間でプロ意識に差がありすぎると不満が爆発し、それが彼女による不適切な行動に繋がり、リサちゃんがグループから脱退する。

諸々を短文にまとめるって、難しいですね。ちゃんとまとまってるかな。

特に樹々ちゃんに対しては、グループのセンターを任されることが多かったので不満の抱く対象が樹々ちゃんになりやすかったのか、この二人の確執的な話題があがることは多かったと思います。

もともとは6人構成で結成されたつばきファクトリーは、デビュー前に3人のメンバー追加があり、9人体制で再出発することになります。

9人体制で初めてのシングルがそのままメジャーデビューシングルになるわけですが、それが「初恋サンライズ」ですね。

リサちゃんの脱退後、8人になったつばきファクトリーはその後4人の新メンバーを追加して、よくいわれる「つばきらしさ」を継承しつつも、以前のイメージから完全に一新した新体制でのスタートとなりました。

私はその4人の追加メンバー(通称リトキャメ)の加入動画でつばきファンになったこともあり、私の中でのイメージは「現在の」つばきファクトリーです。

しかも、いまやハロプロのグループ勢の中でも勢いが抜きんでているグループに成長したと思います。もちろんそれは現在進行形。

グループで一番最初に卒業したのは何と樹々ちゃんでしたが、今年の秋にりこちゃんとゆめのちゃんの卒業が控えています。1期・2期メンバーは全員が同じくらいの年齢ですし、「自分は今後、こうなっていきたい!」と自分の次のキャリアについて考え始め、行動し始めるタイミングの年齢ドンズバ適齢期です。

寂しいですが、どかどかっと卒業発表が順次増えていくでしょう。というのは別記事でも書いていますが、選択肢が多すぎる時代になった故に、ハロプロのグループはどこも変化が目まぐるしくなっていくと思います。

そういう意味では、コンサートも毎回同じメンバーではないということが当たり前になってくるのかなって。そういう意味では、一回一回が違うコンサートである、つまり貴重な機会であるという概念になっていくのかもしれません。
何度も通う人がさらに増えていくと思います。

で、25周年の初恋サンライズのお涙ポイントって?

そんな、「かつてその渦中にいた二人のOG」が、オリメンと一緒にかつてのデビュー曲を再び演ることができたってのが、今回のハロ!ステでやってくださった「初恋サンライズ@ハロプロ25周年コンサート」です。

大前提として、リサちゃん・樹々ちゃんを含めてつばきファクトリーのメンバー全員での和解はなされています。関係性も良好です。

リハーサルも何度かやっているでしょうし、当たり前ですが一緒にやることは全員が承知している状態で出演しているわけです。ドッキリとかではないんです。

でも、ハロステを見た時に私が号泣した一発目。

出だしから号泣のさおりんと瑞歩ちゃん

ゆめのちゃんは残念ながら参加することはできませんでしたが、場位置はデビュー時の位置で、昔を彷彿とさせるような演出に観客の歓声が映像でもすごいことがわかりました。

ファンがすごく喜んでいて感動していていることが伝わってきました。
それがステージ上のメンバーにも伝わったのでしょう。

歌い出しからさおりんと瑞歩ちゃんが感極まっちゃってて、顔ぐしゃぐしゃ。泣きながらパフォーマンスしてる映像をみたとたんに私の涙腺も出だしから崩壊しました(笑)

メンバーたちも昔の歴史や記憶を呼び起こされ、思い出しながら噛みしめてパフォーマンスしているんだなー。と感じました。

いや、本当にみんな顔ちがうのよ。

ファンを喜ばせたい、楽しませたいよりも、おそらく(現場にいなかったので予想するしかできない)この曲だけは自分のエモーショナルな部分を押さえきれずに、歌やパフォーマンスに感情が乗っていたと思います。

叶わないと思っていた夢が叶った!しかも長かった!うれしすぎる!ヤバい!

そんな心境だったのではないかな、と。

瑞歩ちゃんが、自分の本当に大事にしているパートの一つであろう、「君の愛に触れたい!」の部分を、声を揺らしながらもしっかり噛みしめながら歌っている場面とか…あのさー。ありゃ泣くわ。

さおりんが一番、出だしの顔ぐしゃぐしゃでした。でも、すぐさま切り替えようとしてキリっとした顔をしていた場面とか…あのさー。ティッシュ足りないよ。

でさー、涙で瞳が超絶キラキラしまくってしかもキリっとしてるわけ。

もう、可愛すぎるわ。

珍しく高い戦闘力のきそちゃん

きそちゃんて、コンサートの中での私のイメージですが、肝心なとこは決めて、適度に抜いて、かわいくあざとく見せたいとこは見せて…みたいに、一歩後ろで全景を見ている策士的なイメージなのですが。

この初恋サンライズのきそちゃんはちょっとオラってるところがあったり、バチバチしている感じを出していたり、例えていうなら普段絶対100%の力をださない人が、フルパワー出してきたみたいなかんじ。

感情というよりも、いつもと違うエネルギーの出し方をしている感じがした時点で、いつもとモードちげーな。って思ったんですね。

きそちゃんにはきそちゃんで思うことがあり、ステージ上で表現した結果そんな風に見えたことが、私的になぜかすごくうれしい気持ちになったんですよね。

セリフパートも、すっごく感情乗っててよかった。
「きっと、これが恋…」

あのきそちゃんが本気なかんじ出してきてる!みたいな。

はしゃぎまくるリーダーのりこちゃん

センターステージまでの花道を、先頭でみんなを引っ張りながら突っ走るりこちゃん。

でも、はしゃぎすぎで移動が速すぎて、後ろが追い付いてないあたりがめちゃくちゃ愛らしい。

卒業前に「オリジナルメンバーでデビュー曲をやる」ということで、いつもどこか心のうちにあった、もやっとしたもの、消化不良のようなものが、解消できただろうし、まぁ単純にみんなそろって、うれしい気持ちでハッピーな気持ちでパフォーマンスができていることに幸せを噛みしめているようなかんじを受けました。そして、同時に安堵の表情も見えたので、そりゃそういう気持ちになるよねー…りこちゃんはリーダーとしてたくさん頑張ってきたね。と、ここでもウルウル、ずびずびしてしまいました。

リサちゃんと樹々ちゃんの二人パート

いやー、ここは本当に大事な見せ場よ!
かの二人が、目を合わせながら二人の歌唱パートを歌う場面。
この場面は観客からの歓声が再度すごくあがったポイントでもありました。
てゆーか、そりゃそうなんですよ。こういうところでファンの人達を楽しませたい、喜ばせたいって、何よりこの二人が思っていたことだと思うのです。

終始、リサちゃんと樹々ちゃんの二人については、エモーショナルな他のメンバーと違って、観客のファンへ向けた感謝の気持ちがすごいエネルギッシュに出ていたと思っていて、思い切りファンサービスをしているんですよ。

リサちゃんのセリフパートである「こんな気持ち、初めて」というところと、樹々ちゃんの「本当は、私のすべてを見せたいの」のパートを見るだけでも、ファンが喜ぶような見せ方を考えて歌っているなって感じました。
それぞれのセリフパート後の大歓声がすべてを物語っていますよね。

もちろん二人も、またこういう形でオリメンでのパフォーマンスができる機会を得ることができたことに関しては、とても嬉しかったと思います。
しかし、現役メンバーとOGという現在の立場の違いもありますし、自分たちは卒業した身なのですよね。

そして、和解してその後も関係は良好だとはいえ、その後一緒にパフォーマンスをする機会はなかったわけです。

その機会を得れたことに対しての受け止め方が、現役メンバーとOGとでは多少違いがあるのかと感じまして。

OGであるがゆえに、嬉しさを含めた感情よりも「再びつばきファクトリーとして一時的に戻ることができた今、精一杯お客さんを楽しませる!」という方が先に出ていたと思うんですよねー。

実際はどうかわかりませんよ?でも私はそう感じたなって話です。

「ハロプロ25周年の初恋サンライズ」が神回だった重要なファクターは間違いなくリサちゃんと樹々ちゃんとの共演パフォーマンスであることですから。

この二人がグループにいて活動していた歴史が、時を超えて今、大感動ステージを作り上げたということなんですよね。

だから、無駄なんかじゃないんですよ。いいこともわるいことも。乗り越えさえすれば時がたったときにすべて大逆転レベルのプラスになって返ってきます。
それができたのも、当時の問題を当時のメンバーたちがきちんと逃げずに向き合って、解決してきたという事実があってこそ。

今後も、いろいろなことが起きて乗り越えるたびに、さらに今回のような大感動ステージを見せてくれることを期待しています。

OMAKE

終盤に進むにつれ、さおりんがめちゃくちゃニッコニコになっていって、出だしは涙でぐしゃぐしゃだったのが、最後の方は笑顔でくしゃくしゃになっているさおりんをみて、

やば。さおりん好き。

って、今なってます。

わたし、ガチ感情だしてくる子、めっちゃ好きなんです。

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