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生きるとはどういうことか

この本は、養老孟司さんが2003年から2023年の間に執筆した随筆から、単行本未収録の作品を選んだものです。

養老孟司さんは、東京大学名誉教授で、医学博士(解剖学)です。『バカの壁』や『ヒトの見方』などの著書があります。

この本では、人生、環境、思考、脳・意識、世間、身体、教養などのテーマについて、鋭くもユーモラスに語っています。
また、虫や動物、植物などの自然に対する観察や感想も述べています。

この本のスタイルは、エッセイの名手として知られる養老孟司らしく、軽妙でありながらも深い洞察力を持っています。
著者は、自分の経験や知識、興味や疑問をもとに、ヒトとは何か、生きるとはどういうことかを問い続けています。
言語の使い方は、平易でわかりやすく、読者を飽きさせません。

この本のテーマやメッセージは、生きることの意味や喜びを探求することだと思います。
著者は、自分の生き方や考え方を押し付けるのではなく、読者に自分で考えるきっかけを与えてくれます。
この本を読むことで、生きることの奥深さや面白さ、難しさや楽しさなどを感じることができます。

読んでいる間に気づいた興味深い点や感じた感情は、以下のようなものです。

- 著者が虫や動物に対して持つ愛情や敬意が伝わってくること。
例えば、著者は、虫や動物たちが「生きること」を教えてくれると述べています。

- 著者が自分の老いや死に対して冷静でありながらもユーモアを持って語ること。
例えば、著者は、死なないつもりで生きていると述べています。

- 著者が科学や哲学、文学や宗教など、さまざまな分野に精通していて、それらを自分の言葉でわかりやすく解説すること。
例えば、著者は、色即是空という仏教の教えを、色とはなにか、空とはなにかという視点から考察しています。

これらの点については、感心したり、笑ったり、考えさせられたりしました。

この本のおすすめポイントや注意すべき点は、以下のようなものです。

- おすすめポイントは、生きることについて深く考える機会を得られるという点です。
この本は、人生に興味のある人はもちろん、自分自身や社会や自然についてもっと知りたい人にもおすすめです。
この本を読むことで、自分の生き方や考え方を見直すことができます。

- 注意すべき点は、この本が256ページとやや分厚く、内容も多岐にわたるという点です。
この本は、一気に読むよりも、テーマごとに区切って読む方が良いかもしれません。
また、この本は、著者の個人的な見解や感想が多く含まれているので、読者は自分の判断で受け止める必要があるかもしれません。

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