感謝をしないのはそれだけで奪っている。
先月、仕事の取材で初めてお会いした方の言葉が、ずっと心に残っていた。
中卒、バツ3のシングルマザーで、うつの経験者で精神障害者手帳も持っているという彼女は、ある行動をきっかけに這い上がり
今では起業家として成功し、キラキラ輝いている。
どんなにすごい人、素敵だなと思う人に出会っても
私はなかなか連絡がマメじゃなく、取材してそれきりさよなら、ということばかり。
でも、彼女…ゆうこりんの言葉に、考え方に、もう少し触れてみたいなと思った。
彼女の人生が変わったきっかけは、どん底の時代にある本に出会い、自分には全然感謝が足りなかった!ということに気づき、その本に書かれていたことを愚直に実践したことだった。
懐が広くて、明るくて、でも、嘘ポジティブじゃなく、真剣な眼差しで
「あなた、すごいよ!」って肯定してくれる。
私にはそれができないので、気になった。
「もし、昔の自分みたいな、どん底の状態の人が来たら、なんて声をかけますか?」って。
そうしたら彼女は
「うーん…とにかく"今まで本当に頑張ったね!""ベストを尽くしたんだよね!""大丈夫だよ!"って言うかな。だってね。みんな、どんな瞬間も最善を尽くしてきたんだよ。私だってそう。周りから見たら"あんなダメな男と何回も結婚しては離婚して…"って、バカなのか!?と思われたと思うよ。でも、あの時は私にとって、あれが最善だったの。だから、本当に誰も悪くない。」
と教えてくれた。
彼女を私に紹介してくれた、にしなりこども食堂の川辺さんも、いつも言っている。
「目の前の相手が、何か正しくないことをしてしまった。何度言ってもできないことがある。それを、行政の人は"まだできていない""あの人はダメだ"とダメ出しばかりする。でも、その人がダメな行動に出てしまう背景について考えたことはないのか!?」
と。
その度に、反省する。
私には想像力も感謝も足りない。
ゆうこりんは、とにかく人を全肯定する。
川辺さんは、いろんなものを飲み込んで、相手のことを想像して「ええよ」と言う。(川辺さんは全肯定はしない。めっちゃ叱ることもある)
私には、それができない。
ちょっと気を抜くと「どうしてできないの?」と人に思ってしまう。
ちょうど、再びよく読んでいただいるこのnoteに書いたように、いいと思えなかったことを、肯定もできない。
「いいよ」と肯定することが相手のためにならないからだと思うから、安易に言えないという気持ちなんだけど
定期的に「これでいいのだろうか」と自問自答してしまう。
ゆうこりんも、川辺さんも、自分の置かれてきた環境や経験から、心から出ている、もしくは「出すと決めている」言葉なのだと思う。
私も人生経験を積むごとに、許せるものが増えたり、自分の言動に納得できるようになってくるのかもしれないけれど、自分の想像の範疇を出て、もう少し、心の器を広げてみたいと思って…
ゆうこりんが主催する「1ヶ月、毎日7時〜7時半の朝活」というものに参加してみることにした。
この本、知ってますか?
「感謝についての28のワーク」が書かれている本で
朝活ではこのワークを一つずつ実践していきます。
感謝とか、引き寄せの法則とか。
心理学、自己啓発、スピの世界にどっぷりだった私は、もうお腹いっぱいで、自分で読むことはなさそうな本。だから、ゆうこりんの言葉が聞いてみたくて参加した。
この本の中でドキッとしたのは
「感謝するというのは、それだけで人に与えている」
「先に感謝するから、与えられる」
「逆に、感謝をしないということは、それだけで人から奪っているのと同じ」
という言葉。
真面目に取り組んでみたいと思った。
そして、ひとつのワークをするたびに、いろんなことが思い浮かぶ。
いろんな人のことも思い浮かぶ。
今のところはね、半信半疑なの。
何かに気づけるかなぁ、って。
もっと優しくなれるのか、自分の行動に、ちゃんと自信が持てるのか。
でも、ちゃんと取り組んでみないとわからないから、28日間、素直に聞いて、やってみる。
途中経過や、その後の話をどうぞ聞いてください。
まずは、夫に全然面と向かって言えない「ありがとう」を恥ずかしいけど毎日言おうかな…
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