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常に満たされている。

酷く疲れていた。
あんなに人混みが嫌いだったのに
雑踏が孤独を癒してくれるなんて。
あぁ心地よい。ビルと246と首都高で囲まれた狭い空を仰ぎほっとする。

「難しい顔してましたね。」
ショートカットが似合うスタイルの良い女医さんに声をかけられた。オシャレな彼女と会うのが密かな楽しみだ。
普段夢ひとつ見ないというのに、悪夢に何度もうなされ、酷い頭痛で朝を迎えた。
それも全てが叶った翌朝に。

何かを必死で追いかけた覚えはない。
自然と願ったことが全て思い通りになる。
もう少し精度を高めたいと思ったこともあるけれど今は望むことに疲れている。
夢や望みは伝播するとなにかの本で読んだ。「いいな、自分も。」とマネされていくものだとう。
夢や願いが叶うのもいいが道のりもまた尊い。
夢や願いがないと不幸なのか?
否、この瞬間なにもなくとも私は満ち足りている。では何が人を幸せにするのか?幸せについて考える余地などないほどに今に没頭し感謝していること、かな。
結局なにも持たずにしあわせになれる私はやっぱり幸運だ。次の夢や目標を設定するのに疲れたってしあわせなんだから。「今」に感謝。

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