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自分の進みたい方向を再確認するために、「5年後の最高の1日」を考える。

「こんな日々を過ごしたいなあ」

自分のこれからについて考えるとき、「数年後に過ごしたい1日」を描くというのは、ひとつの方法だと思う。

これから書くのは、6月1日に発売する『最高の1日を考えるノート』にそって描いた、5年後に「こうありたい」と思えるわたしの1日のはなし。

noteの最後には「どうやって "最高の1日" を考えるのか」についても載せているので、良かったら読んでみてね。


わたしにとっての「5年後の最高の1日」

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カーテンの隙間から、やわらかい朝日がふわりと降りてくる。

たっぷり8時間眠ったから、スッキリと目が覚めた。朝の8時半。カーテンを開けて、日の光をめいっぱい浴びる。

窓から見える広い空を眺めながら、ケトルで白湯を淹れ、ゆっくりと一日がはじまる。天気予報を見なくても「今とすこし先の空の調子」がわかるぐらいには、めいっぱい空が見えることが我が家の自慢だ。

海の街で生活をはじめたのは、5年前。
今は、海まで歩いて行ける距離、すこし高台になっている場所で暮らしている。

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窓から街を見下ろすと、道行く人々がサーフボードを抱えて歩くのが見える。「ああ、今日はきっと良い波なんだろうな」と思う。わたしはサーフィンはしないので、波のことはわからない。でも、平日の朝から、だいの大人が遊びに出掛けるこの街のゆるさが、とても好きだ。

頭がスッキリとしている午前中は、考えごとや文章を書く時間にしている。これまた大きな窓がある書斎で、ノートを開いてペンを持つ。

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以前は、Webメディアや雑誌でエッセイやコラムを書くことに憧れたりもした。でも、今はそういった仕事は、ほんの限られた本数しか受けていない。わたしが書く文章のほとんどは、じぶんジカンのWebサイトや、自分のnoteに載せるためのものだ。

自分の内側から出てくる言葉をじっくりと育てて、ていねいに綴る。そして、それを読んでくれる人が、楽しみにしてくれる人がいる。誰も読んでくれないようなブログから始めた身としては、これがどれだけ幸せなことかと、実感する。

書いて、集中力が切れたら外を眺め、また書いて……の繰り返しであっという間に午前はおわる。

「書く時間」は、わたしにとってとてもぜいたくな、貴重な、だいじにしたい時間だ。

お昼ご飯は、お気に入りの器に盛ったワンプレートランチをつくると決めている。そういえば、だいぶ食器もそろってきたなあ。旅先や街で、お気に入りのものに出合ったら手に取る……というのを地道に繰り返してきた成果だ。

以前は器や料理にまったく興味がなかった。しかし、見ているだけで嬉しくなる器がそろった今、料理もすこし楽しく感じる。キッチンにある木製の食器棚には、好きな色と形をした陶器が間隔をあけて並んでいる。

さて、午後はじぶんジカンの工房へ。

自宅から歩いて10分。途中、お気に入りのカフェでラテをテイクアウトする。

コンクリートの床に、白い壁、木と黒のアイアンのデスクや棚を入れて、自分にとって心地よい工房をつくったのは2年前の話。在庫や材料をじゅうぶんに保管できる広さのこの場所は、天井が高くて明るい空間だ。

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2019年からスタートしたじぶんジカン。
今では夫婦ふたりで毎日製本しなければ間に合わないほどに注文が入るようになった。製本も梱包も自分達で担っているので、大量生産はできないけれど、たくさんの人に手に取ってもらえている現状がありがたい。

とはいえ、お店を拡大しようとか、誰かを雇おうという気持ちはまったくない。これからもふたりで、小さく、大切に育てていきたいブランド。

ちなみにこの工房には、ワークショップができるスペースもある。明日の夕方は、ユーザーさん達が集まって、一緒に『最高の1日を考えるノート』のワークをすることになっている。はじめましての人も、お久しぶりの人も来るので、とても楽しみだ。

今日分の製本と、明日のワークショップの準備を終えて、工房を出る。

夕陽を見ながら海岸を歩いて帰るのは、もはや日課。この時期はまだ暑さが残っているから、海水に浸かった足がひんやりとして気持ちが良い。

野菜のおいしさに気づいたのは、ここで暮らすようになってからのこと。地元の野菜は、シンプルにグリルするだけで驚くほどおいしい。夫がていねいに焼いてくれた野菜とお肉を食べ終えて、ソファへ沈む。

そういえば、この家には「座れる場所」がいくつかある。リビングにある3人掛けのソファ、書斎のデスク、部屋の隅っこに置かれた1人掛けのソファ、寝室にあるチェア……。

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今日は、間接照明のふもとにある1人掛けのソファに座って、本を読む。その日の気分で「場所」を選べることは、わたしにとって重要なことなのだ。

―――「ねえ、ゲームやろうよ」

夫にそう声をかけられてはじめて、もう1時間も本を読んでいたことに気づく。

夜にふたりでゲームをする習慣は、もうどれくらい続いているのだろうか。そして結局、夫が勝利しておわるのだ。ちょっと悔しいけど、隣で大変うれしそうな顔をしているので、まあ良いか。

夜にスマホを見なくなったのは、いつ頃からだろう。

数年前、クライアントワークもしていた頃は、昼夜問わず急ぎの仕事の連絡が入っていた。当時は通知をオフにすることでどうにか自分の時間を確保していたけれど、それでも心のどこかで気にしていたのかもしれない。追われなくなってはじめて、「追われていたんだな」と気づく。

今はもっぱら、本を読んだり、雑誌を眺めたり、楽しみにしている動物の番組を観たりして、寝る前の時間を過ごす。

そうしているうちに眠くなってきて、日付が変わる前にはベッドへ向かう。

寝転がって見上げると、カーテンを閉め忘れた窓から、静かに輝く星空が見えた。

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これは、わたしが『最高の1日を考えるノート』に書き記したことを、ひとつの文章として綴ったものです。

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(実際に書いたノート)

この「最高の1日」は、5年後ぐらいをイメージして、「こんな日々を過ごしたい」とイメージしたもの。

こんな日々を過ごすために、何をやめて、何を始めようかな…そこまで具体的に考えられるのが、このワークの良いところ。

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(実際に書いたノート)

わたしも、今からできることや、この日々に向かうために始めたいこと/やめたいことが、しっかりイメージできるようになりました。

さてここからは、「最高の1日を考える」とはどんなワークなのか、すこしだけご紹介します。


『最高の1日を考えるノート』って?

6月1日に、じぶんジカンから発売する『最高の1日を考えるノート』。

これは、クリエイターの古性のちさんがもともと行っていた「最高の1日を考える」というワークショップを基にして、作ったノートです。

のちさんのワークショップは、以下のnoteから無料で読めます。「最高の1日を考えてみたいな」と思った方は、どう考えればいいのかも載っているので、ぜひ読んでみてください。

▽古性のちさんのnote

上記のnoteをベースに、より深く「最高の1日を考える」ためのサポートを収録して仕上げたのが『最高の1日を考えるノート』です。

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(のちさん撮影)

「最高の1日を考える」のワークは、3カ月に1回のペースで取り組むのがおすすめ。このノートには、4回分(つまり1年分)書き残せるようになっています。

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(のちさん撮影)

また、この日々に向かうためには、どうすれば良いのか。それを考えるためのページもあります。

『最高の1日を考えるノート』は、2021年6月1日の21時に発売。

手製本ゆえに数が限られていますが、今後も3カ月に1回入荷する予定です。

この『最高の1日を考えるノート』が、手に取ってくれた方の、これから先の羅針盤となりますように。

おわり
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「じぶんジカン」は、自分と向き合う時間をつくるノート達を販売しています。

毎週火曜&土曜に発送します。自分を見つめるきっかけに、ぜひ。


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