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フリーダムな甚兵衛さん

 うちの甚兵衛さん、フリーダムになりました。
と言っても逃げて放浪生活を送っている訳でも、ノーリードで散歩をしているわけでもありません。共同生活も満3年を過ぎた2022年の年末からケージなしの生活を始めました。

洗われてしまったクッションカバーを見つめる甚兵衛さん

 うちは小さな小さな一軒家で、夫婦二人と甚兵衛さんの合計三人?で暮らしています。メインのリビングは変形13帖で、人間も二階の寝室で寝るとき以外は甚兵衛さんとここで寛いでいるわけです。
 椅子あまり好きではないので、こたつ(夏は布団を外してローテーブル)、ソファ、テレビとテレビ台があるわけですが、上の写真の右側、水入れと小さな椅子のあたりおおよそ1帖サイズの甚兵衛さんのケージが「でーん」と置かれていて、かなりの圧迫感がありました。

まだ距離があった頃

 お迎えした当初、甚兵衛さんが安心できるスペースはケージの中だけで、入り口を開け放してもなかなか外には出て来てくれませんでした。半年程はおやつを貰うとき以外はケージの中で寝ていたと思います。この状況でケージが無くしていたら甚兵衛さんは寛げる場所が無く、かなりのストレスになったと思います。

 1年を過ぎた頃からケージの外でも寛ぐことが増えてきて、2年めの終わり頃には怖がっていたソファーで昼寝をするようになりました。
 リビングに人間の物が置いてあっても、人が居るときに気を引くために咥えて持ち歩ことこはあっても、クッションを破いたりの大きなイタズラはしないし、基本ビビリなので階段も登らず、キッチンにも入ってこないので、多分大丈夫だろうと判断してフリーでの生活を試してみることにしました。

 最初は30分程度の外出時に「特別だよ」という感じでケージに入れずにお試し外出をしてみましたが、何度やっても特に問題なし。ペットカメラで様子を見ると、窓際で外を眺めているか、ソファーか自分のクッションでのんびりお昼寝をするのが甚兵衛さんのお気に入りの過ごし方の様です。
徐々に時間を伸ばして、今では最長で8時間程度のフリーでの留守番をして貰っていますが全く問題は起きていません。

 夜も同じ時期にケージを開け放って寝るようにしてみましたが、ソファで寝るほうが好みのようで、水を飲むとき以外はケージには入らなくなりました。

 今では完全にケージは仕舞ってしまい、我が物顔で歩き回って好きな場所で寝たり、はしゃいだり、すっかりリビング全体が甚兵衛さんの安心スペースになったようです。

 施設からクレートに入れて連れてきてしまったので、今でもクレートが苦手なのが困った所なのですが、クレートの中にある玩具は取れるようになったので、のんびり慣れてもらえば良いかな。

 次のいち年は、甚兵衛さんがどんな事を覚えて、どんな表情を見せてくれるのか楽しみです。

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