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Google口コミ対戦記

こんにちは!風前の地場不動産屋です!

お医者さん達がGoogle口コミの削除を巡って集団訴訟とここ最近口コミが話題になってますね。

と、くれば私の出番じゃないかと思った方もいるでしょう。
そう、何を隠そう私は一部界隈でGoogle口コミが悪い不動産屋として不本意ながら名を馳せてしまっているのです。

先日なんかbar中間省略で初めてお目にかかった方に名乗った際、「あー風前ってあの口コミが悪い…」と言われたほど…

今回はそんな私の口コミとの戦いの記録を記すことで、口コミに悩む方の参考になれば嬉しいです。
それでは以下本文。

プロローグ

Google口コミとの戦いの序章は私が今の会社に入って間もない頃、1人の営業マンが訪問したことから始まりました。

大企業の看板を背負ったカジュアルな今風の男から繰り出される「今は既にネットからのカスタマーリーチがビジネスのスタンダードナンチャラカンチャラ」という横文字とそれっぽいパワポが、主な通信手段が電話とFAXの地場不動産屋の私達に不覚にもトキメキをもたらしてくれました。

「今は苦しいけど、これがとっかかりになって業績が伸びる可能性は無きにしも非ずでは!?」

と、「Googleマイビジネスで業績が伸びました!」と笑顔で事例紹介の写真に映る経営者の皆さんに自分の将来を重ね、自然とその手はGoogleマイビジネスの登録ボタンに伸びてしまったのでした。
その後大きなストレス源になるとも知らずに…

そしてそれからしばらくして…
正直なところ、Googleマイビジネスに登録した恩恵を感じることはあまりありませんでした。

たまーに事務所への道案内に「Googleマップで弊社の名前を検索してみてください!」と言えるくらいで、そもそも大して会社のHPに力を入れてるわけでもなく、ご紹介、スーモやアットホームなどのポータルからの問い合わせなどが主にお客様に繋がるルートだった私達に大した恩恵があるわけもないか。
まぁこんなもんだよなー。

と、思いながら仕事をしていましたが、ある日潮目の変わった出来事がありました。

戦闘開始

ポンっとGoogleからの突然のメールが。
「○○さんが風前不動産のビジネスについてクチコミを投稿しました。」

中身を見てみると超長文の文句の口コミが。

アカウント名を見て「こいつウチの募集物件に申込んできたけどやり取りがやべえ奴だったから審査落とした奴だ!」とすぐ分かりました。

弊社を最低の不動産屋だと罵る奴の他の口コミを見ると他の不動産屋にもこんな最悪な不動産屋は見たことないみたいな口コミを書いてて「うわー他の不動産屋も被害にあったか…マジで審査落としておいて助かった…」と当時は安堵したものでした。
簡単な説明でも食ってかかってきて罵詈雑言を浴びせてきたので契約書を理解してもらうのが困難なのは目に見えてました。


しかし、1つついた口コミを見たら投稿のハードルが下がるのか、ここからさらに過去入居審査を断った人から☆1の口コミが投稿されました。

お前…あんな要求を貸主に叩きつけて入居できると思ってたんか…
お客様目線じゃないってお前はお店で無茶な値引きを要求して罵ってくる人間がお客様扱いされると期待してたのか?
お前以外にも欲しいと言ってくれる方が沢山いるような商品で…

と言いたいところではありましたが、一度下がったハードルを上げるのは難しく、家賃減額を断った人やら全く心当たりの無い日本語の怪しい口コミがついたりと散々なことになっていきました。

しまいには心当たりの無い☆1口コミの投稿直後に会社に「Google口コミ改善のお手伝いをしてましてー」という営業電話が来るようになる始末…

管理会社というのは貸主と借主の間に立って、利害や権利の調整を行う仕事なので、正直入居者や入居希望者にペコペコするだけでは務まりません。
時に無理な注文にはバシっとお断りするのも貸主ひいては借主の利益を守るのに大事な業務です。(貸主の心象を悪くして良いことなどありません)

ある程度口コミが荒れるのは仕方ないにしてもさすがに取引したことのない(はずの)人からの口コミまで残されたらかなわんとさすがにGoogleに削除の依頼をするに至ったのですが、そこで見た削除依頼フォームは通報の種類を選ぶ項目のみで詳細を書く仕様になっていませんでした…

え?
うちと取引したことない(はずの)人は言いたい放題なのに、こっちの反論はGoogleには直接言えないの?
とビックリしました…

確かに取引したことないと立証するのは難しいけど申し開きの機会すらないの?

もちろん削除の申請は全て却下され、残されたのはキラキラ輝く一番星…

藁をも掴む想いで口コミ改善の記事をググっても出てくるのは「口コミに謝罪の返信をして、仕事頑張ってお客様に口コミ依頼しましょう!」のようなクソみたいなものばかり。
せっかく気持ち良く取引したお客様にこの汚物を見せるわけにはいかないだろうが!
ましてや来たことあるかも分からない連中に謝罪なんて!

そして追い討ちをかけるように陰湿な人々からXで口コミをイジられる日々…

反撃編

そんな日が続いていたある日、とあるアカウントの方が「悪質な口コミが続いたのでGoogleビジネスのアカウントごと消しました」と呟いているのを目にしました。

最早これしかない…
と。

だってGoogleマイビジネスの恩恵はほぼ無いのにストレスばかり積み上がるんですもの。
一応弊社にお声がけいただいた理由はお客様に聞いておりますが、Google経由の方は1人もいませんでしたもの。

やり方は簡単で、マイビジネスの本垢から閉業の申請を上げて、Google上のステータスが閉業に変わった後に別垢からGoogleマップで情報修正提案でもう一度閉業を押すだけ。

詳細はこちらの記事が分かりやすいかと思いますので載せておきます。

弊社の場合はこの手続きによって2日くらいでGoogleから口コミごと完全に消えて無くなりました。

この時の爽快感ときたらとても言葉では言い表せないものでした。
X上では「審査落ちて悔しいのうwww」とか「☆1は管理会社の勲章!」などと強がってもやっぱり一方的に言われる悪口というのはかなりストレスになるもので、さらに申し開きさせないようになってるGoogleの仕様も私の血圧を沢山上げてくれました。


肝心の仕事はと言うと、Googleマイビジネス削除の影響を全く感じないどころか、昨年度は創業以来で最も良い業績が残せたので、やっぱり地場の不動産業にGoogleの手助けは必要無いというのが分かりました。

心残りなのは数は少なくとも弊社の口コミを見かねて心温かい☆5をつけてくださった方に不義理をはたらいてしまったことだけです。

当時は私が会社の業績を伸ばす!と意気込んでいたのと、外資系企業の操る横文字への憧れから手を出してしまいましたが、今にして思えば紹介とポータルメインの弊社の仕事には向かないものでしたね。

会社を大きくしよう!と思うとやっぱりネットの手助けというものは必要なのでしょうが、弊社のような零細企業は手の届く範囲のお客様に満足していただくことに注力するのが身の丈に合っていると気付くことができた点と、一つのプラットフォームに集客依存するのは危険だと気付いた点ではいい勉強になったと思います。

第三者が勝手に会社情報をGoogleに登録して口コミをつけることができるという最悪なケースの可能性はまだ残っていますが、さすがにハードルが高いのかそこまでしてくる輩もいませんので、もし今後また私に野心が芽生えたら再チャレンジすることもあるかもしれません。

ただ、今は #私たちは風前不動産の口コミ復活を望みます みたいな邪悪なハッシュタグを作る陰湿勢との戦いに持てる力を注いで参りたいと思います。

この方法は私達がGoogle以外のポータルサイトと紹介が集客のほぼ全てを占めていたからできたことであって、業態や企業の規模によっては全く参考にならない話にはなってしまったかと思いますが、こちらのnoteがもし口コミに困っている方の参考になれば幸いです。

それではまた!

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