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香港デモの根深い歴史

最近大きく問題となった香港のデモ。これは歴史が深く関わっているんです。
第二次世界大戦時、中国は日本に対抗するために国内は協力しようムードになっていました。共産党の毛沢東と国民党の蒋介石は協力し日中戦争に突入することになります。
そして戦後、再び国内は共産党と国民党が対立し、結果として共産党が勝利しました。敗北した国民党は台湾へ逃れることになりました。これにより中国は毛沢東の共産主義国となりました。

毛沢東は同じく社会主義のスターリンの真似をしたことで、スターリンと同じミスを侵します。スターリンのミスとは農業失敗での国内貧乏化でしたね。これが中国でも起きます。ならばということでイギリスを見習って鉄鋼業に注力しますが、やはり食べ物がないと労働できないということで貧困は改善しませんでした。
その後毛沢東に対して批判する人々を弾圧したことで権力の座から退きましたが、文化大革命により政権を戻そうと頑張ります。この革命では未来ある学生を仲間にして名誉ある革命だと教育し、政権打倒を考えます。この革命後、学生兵を邪魔に感じた毛沢東は彼らを地方に飛ばしてしまいました。

毛沢東に代わって鄧小平が政権を握った時にも天安門事件などの国民のデモは収まらず、政治は共産主義、経済は資本主義といった形をとることを決めました。簡単に言うと商売は自由にできるけど、政治は独裁といった形ですね。
一方台湾では、日本軍が占領していたこともあり、技術や教育が充実していたことで、逃れてきた蒋介石に対するデモが起こりました。その後の李登輝による選挙制度の開始と共に独裁にならないように政党を2つ誕生させました。ちなみに台湾の選挙は投票率が高いこと有名です。

そして時は流れ現在、中国のトップには習近平が就任しました。彼は一帯一路を目標としており、ヨーロッパやアメリカにも行き届く程の強大な中国を目指しています。まるで明の頃の支配力のような。これによりサイバーポリスや信用スコアによる国民管理制度、東南アジアへ工場を移すことで安く、たくさん製造し、経済を上昇させています。
しかし一人っ子政策などによる少子化が課題として挙げられます。

そんな中、台湾では蔡英文による中国からの独立をアピールしています。しかし現実はかなり中国に経済面は頼りがちなようですね。
また台湾はアメリカと同盟を結んだことで、中国は台湾を取り込むためにはアメリカに注意する必要がでてきました。なので中国は台湾の南部の南沙諸島という人工島に軍事基地を置き、グアム米軍基地からの攻撃に備えています!恐ろしい😱
最近では台湾は中国の属国としてコロナ早期封じ込みに成功したにも関わらず、WHO総会には出席できませんでした。ちなみに総会に出なければ適切な情報は得られません。

中国と対立している地域は台湾だけではありません。ウイグル自治区、チベット、香港があります。
ウイグル自治区は清の王朝時代、トルコ人の地域を支配し、その後トルコ人が自治せずに共産党員によって支配されています。
チベット地域では共産主義とチベット仏教が対立しています。共産主義では宗教は良しとされていないことで対立しました。中国はチベット仏教での後継者を不当に監禁し、代わりに共産党員を後継者として派遣しました。よって現在は2人の後継者が存在していることになります。

そして今回の問題となった香港。
アヘン戦争に負けた清は香港をイギリスのものとしました。そして1997年に香港は中国に返還されましたが、その時に共産主義に戻ることを嫌った資本主義の香港在住者は国外に逃亡しようとします。これではせっかくイギリスによって発展した香港の経済力がゼロになってしまいます。よって中国は一国二制度という政治は中国が行い、経済は自由にしていいよという約束をして逃亡を防ぎました。
しかし、香港の選挙制度では立候補できる人は共産党員が決めた人のみといったルールなどが香港の人々を苦しめていきました。

そして今回香港の人々が立ち上がりました!
主な理由は選挙制度に関する反発と逃亡犯条例が中国で制定されたとことに対する反発でした。逃亡犯条例とは共産党員が有罪と決めた人々は言論の自由がある香港でも逮捕できるといったものです。これでは香港の自由がなくなってしまいます。よって彼らはデモを決行したのです。
このデモにより影響され、イギリスは香港の人々に住民権を与えたり、台湾は同じ境遇の香港の人々を台湾に迎えようとしています。日本はこれに対してどう対応するのでしょうか?

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