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禅ってなに?

スティーブ・ジョブズも愛したという禅の精神。では禅とは一体何なのでしょうか?
禅とは仏教での修行法のひとつ。座禅や瞑想、ヨガなどで自分の内側を省みて、無が無心になることです。

禅にはルールが4つあります。
1つ目は言語化できないこと。2つ目は自分の心に問いかけること。3つ目は書物では学ばないこと。4つ目は考えずに感じろということです。
つまり他の宗教と違い、何かを信仰するのではなく、禅は自分自身を高める方法なのです。

インドで生まれた仏教は中国に渡り、僧のダルマによって禅が完成しました。その後、5種類に変化します。

鎌倉時代に臨済宗、曹洞宗が禅宗として日本にやってきます。臨済宗は禅宗の中でも瞑想をしながら問いかけに答えるという「問答法」を主に行っていました。また曹洞宗は座禅をしまくるといった流派になっています。
ちなみに他の鎌倉仏教は極楽に行くことを目的とし、お経を唱えることを主流にしています。これは将来的に一揆の結束力を生むとして弾圧されます。

室町時代に入り、禅宗は自らを高めるということで武士道と深く結びつき、武士の中で流行します。夢窓疎石や一休さんのもととなった一休宗純が有名です。
これにより他者を信仰せず、他者に普及せず、自分自身のみを高める禅宗は幕府などの支配者階級の人々からして大変都合が良かったので弾圧されませんでした。

江戸に入り、仁義や主人を敬うことを美徳とした儒教と禅は深く結びつきました。
その後、明治〜戦後になっても信仰対象がない禅宗は弾圧されることはありませんでした。
このような側面をもつだけでなく、禅とは静かな趣きを表現したり、質素な雰囲気を良しとします。これを気に入ったAppleのスティーブ・ジョブズはiPhoneのデザインをシンプルなものにしたのでした。
世代を超えて数々の日本人だけでなく、世界中の人々も魅了する禅の精神、日本人らしさが詰まってる気がしますね!

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