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西洋の宗教って知ってる?

ヨーロッパの宗教といえば、イスラム教、キリスト教ですが、この2つはユダヤ教をベースに派生した宗教なんです!だから聖地が3つともエルサレムなんですね。ではそれぞれの紹介から


ではまずユダヤ教。旧約聖書がユダヤ教の聖典になります。ゲーム好きなら分かる言葉が多いと思います。時期は紀元前、神が7日で世界を創り、7日目に休みました。これが1週間の始まりとされています。そして、最初の人間のアダムとイブが知恵の実を食べ、善悪の知識を得たことで神様のあやつり人形から自立した存在となり、子孫を残していきます。この子孫がユダヤ人なんですね。
旧約聖書では有名なお話がいくつかあります。まずはノアの方舟。人間が堕落しているところを神様に見られ、神様は人間界を滅ぼそうとしますが、信仰心の強いノアとその家族、あらゆる動物のオスメス1匹ずつのみを救うことを約束するという話です。

その後、パレスチナに行ったり、部族が12種類に別れたり、エジプトでは迫害されたり、様々な話を経て、2番目の有名なお話であるモーセの十戒の話になります。
モーセはパレスチナにユダヤ人らを先導すると、神様から10種のルールを与えられます。これが後のユダヤ教のルールになります。簡単に説明すると「他の宗教の神を信じてはいけない」、「神様の像をつくるな!」といったルールがあります。詳しくは後日!

その後、パレスチナを他民族と取り合い、イスラエルを建国し、エルサレムにユダヤ教の神殿を建てます。しかしその後ローマ帝国との戦いによってユダヤ人は散り散りになってしまうのです。
ここでまずエルサレムがユダヤ教の聖地となりました。

そんな中、エルサレムでユダヤ教に反発する人が現れます。これがイエス・キリストです。ユダヤ教よりももっと庶民に救いを与えるべくユダヤ教を批判し、キリスト教を普及しました。結果、仲間の裏切りによって処刑されますが、キリスト教の影響は絶大でした。ちなみに、ダ・ヴィンチが描いた「最期の晩餐」はこの処刑前夜を表現しています。
その後、キリスト教はローマ帝国内で広まり、その広い領土で普及され、国教となります。
キリスト教信者はキリストが生まれた土地を聖地にすることにしました。ここにエルサレムはキリスト教の聖地としても存在することになります。

では少し経ったあと、パレスチナ周辺地域が戦争状態になります。よって商人達はパレスチナ周辺地域を通らないように商売を広げていきます。サウジアラビアの南部のメッカという地域がにぎわうようになりました。
そんな中、ムハンマドという商人がモーセの後継者としてイスラム教を布教し始めます。ムハンマドは神の予言を聞いたと主張し、自分は夢の中でエルサレムに魂が飛んで、予言を聞いたと信者に伝えました。よってイスラム教信者もエルサレムがイスラム教の聖地だとしたのです。

では、この3つの宗教が大きく違う点をまとめましょう。
まずは神様。これ3つとも言い方が違うだけで全部信仰している神様の種類は同じです。ユダヤ教はその神をヤーハウェと呼び、キリスト教はゴッドと呼び、イスラム教はアッラーと言います。
次に聖典。ユダヤ教は旧約聖書、キリスト教は新約聖書、イスラム教は新約聖書+コーランを扱っています。ちなみに旧約聖書はキリスト教の信者が勝手に呼んでる名前であり、ユダヤ教信者からすると「旧も新もなく聖書はひとつだけ」と決めてるそうです。
最後に人物です。モーセは3つともで預言者扱いにされてますが、キリストはそうもいかないようで、ユダヤ教では1人の信者扱い、キリスト教では救世主、イスラム教ではモーセと同じ預言者の1人として数えられています。

3つの宗教の聖地がエルサレムという同じ地域になるとどうなるでしょうか?もちろん、取り合いますよね!私たちが学んだ世界史の有名な出来事や事件はこの3宗教の聖地取り合いが元となってることが多いです。十字軍の遠征もキリスト教VSイスラム教ですし、現在も続く中東の争いは第一次世界大戦時にイギリスが味方を増やそうと、ユダヤ教勢力とイスラム教勢力のアラブ諸国両方に自分たちの国を建国させてあげるという嘘から始まりました。問題は両方に提案した土地が同じ土地であったことです!
第二次世界大戦後にもこの争いは続き、中東戦争を引き起こし、日本にオイルショックをもたらしました。
後日に解説するつもりの中東の現代史にも直結する話題です。世界史の理解に役立ててもらえると光栄です。

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