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メガバンでの経験

詳しくは身バレがあるので書けませんが、私は当時メガバンに勤務していました。思い出すと、当時はとても辛く、良い思い出があまりありませんでした。今の学生などが就職を間違えることがないよう、少しずつ書いて見たいと思います。

勤務していた時はとにかく朝8時出社、帰りは早くても8時半から9時でした(そのくらいだと早く終わったかと言って飲みにいくのが通例でした)。正直学生から会社に入っていきなりその経験だったので、かなりきつかった状況です。

また、朝出社するとまず金融各紙 新聞に目を通して、先輩の顧客などの情報があった場合切り抜いてそれを回覧する、店舗の昨日のアセットを集計するなどを行っていました。新聞4誌ほどに毎日目を通すので、正直かなり経済リテラシーは鍛えられました。わからないことは繰り返し調べて確認してという繰り返しでした。そして、朝礼に入るのですが、なんとその前に体操を行います。この体操がその銀行のために作られた体操でして、ビデオも歌詞の内容もどこかにその銀行の言葉が入っており、正直最初はなんだこれは???とびっくりしました。

私は支店勤務だったのですが、支店の社屋はボロく、机もブリキのような机でした。メガバンに入社して素敵な勤務を期待していたので、アナログで昭和の香りがしてすごく嫌だったのを覚えています。

社用車も軽自動車でした。銀行員は華美な服装は控えるようにということで、ほぼ白シャツ。カフスなどもだめ、なぜか時計だけは結構きっちりしたものをみんなつけていましたが、そのほかは地味な印象でした。しかし、先輩方の給料を聞くと世間的には驚いてしまうような金額で、私もびっくりしました。とにかく入社時は大したことはありませんが、入社10年もするととんでもなく給料が上がってきます。

仕事で驚いたのは、すごく体育会系だったこと。新人時代に1回聞いたことを二度聞くことは許されない(教えてもらえない)、教えてもらうというか自分から盗んでいくような感じ、今では考えられませんが、OJTなどなく、本当に厳しい状況でした。地下に大火金庫があったのですが、時々業務かの事務職の女の子が泣いていました。

あとは1年半が経つと、ようやく本配属になるのだが、ローン課、外為課、融資課を経て、渉外課という営業に配属なり、ここで本格的な営業をスタートさせました。

正直ノルマがキツく、かなりの項目で目標があった。当時は住宅ローン、預金獲得、投資信託、保険、各種金融商品、その他コンサルティングなどの項目があった。仕事自体は本当に学ぶものが多く、ローンの仕組みや、銀行がどのように利益を得ているか、また与信の考え方、など実地で学んで行った。銀行員は本当に覚えることが多かった。法律も非常に学びました。

合わせて、入社10年目くらいまでは勉強勉強、資格取得がずーっと続いた。業務、外為、ローン、融資、渉外、法務、税務に関するそれぞれの業務検定試験があり、それとは別に昇格のためのTOEIC、FP、その他資格(中小企業診断士、証券アナリスト、その他国家資格など)などが永遠と続いた。私は5年勤務したが、正直休暇はほぼ勉強で、独身寮にいたときも同僚や後輩が常に勉強をしていたので、信じられないというか、皆のタフさに驚きました。

あと、本当に合わなかったのが飲み会。

とにかく何かというと飲み会があり、そこでは新人は裸踊り、そして終わりに必ずエールを切るというのが通例で、嫌で嫌で仕方がなかった。ここにはまれれば先輩からも可愛がられるし、組織の一員として上手くやっていけるけども、私はいつまでもなれなかったですね。

あと、不倫?がすごかった。銀行内はかなり乱れていて、そこにびっくりした。やはりお金を持つとこういうことになるのかと当時はかなり冷ややかにみていた。私はあまり女性のそういうことには興味がなく、風俗にも行かなかった。しかし、誘われて断ったりすると露骨に業務で弾かれたのが嫌でした。

良かったことは、どこへ行っても銀行員とわかると好待遇を受けたこと。また、歴史建造物や、かなりハイソな交流会、地元の有力者などとの交流会など、会えないような方々と会えたり、そう言ったカルチャーに揉まれたことは良い経験となりました。もちろん行内に良い人も悪い人もいました。

続きはまた改めて。




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