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[エンゼルス]プロスペクト情報③

こんにちは!寒い日々が続く中、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、今記事では前回予告の通り、エンゼルスの9-12位のプロスペクトについて紹介します!例の通り以下にPipelineによるプロスペクトランキングと前回の記事を掲載しますので、そちらも是非ご覧ください。


9.ジェイク・マッデン SP A (21)

速球が売りのマッデン

マッデンは2022年のエンゼルスドラフト4巡目指名のライトハンドスターターで現在のエンゼルス9位プロスペクト。6'6"(=201cm)の長身を活かしたダイナミックなフォームから繰り出される球威のある直球が売りの21歳で、エンゼルスからドラフトされた際には契約金約100万ドルと高い期待を得て契約した。98mphに達する直球の球威は、低めに収まると相手のバットをへし折ってしまうほどのもの。一方でコントロールに難ありで、加えて2020年にトミー・ジョン手術を受けた肘の状態も気になる。昨季はマメの影響などで登板ゼロに終わってしまった。しかしポテンシャルは十二分で将来のメジャーローテーションの一角を担う候補であり、今季のプロ初登板が期待されている。


10.ランドン・マースー RHP AA (23)


Aでは圧倒的なピッチングを見せつけたマースー

マースーは2021年のエンゼルスドラフト3巡目指名のライトハンドスターター。6'0"とピッチャーとしては小柄で速球も最速で94mphまでしか達しないものの制球力が高く、低めに収まる80mph台前半のカーブとスライダーはとてもキレ味がよくゴロを量産する。全般的なピッチングスタイルもグラウンドボーラータイプであり効率の良く、23歳にしてとても完成型である。昨季はAで16先発をこなし防御率2.65、WHIP0.92、被打率.204と抜群のピッチングを見せシーズン終盤にはAAで昇格。AAでの2登板は散々な結果に終わった。前述通り卓越して制球力はAでもシーズンを通じて発揮された一方で速球の球威不足からか奪三振も少なかった(84IPで69K)。完成型としては高い評価を受け実際にPipelineのプロスペクトランキングにチーム10位に選ばれているが、ポテンシャルはあまり大きくなくチームTOP30に入ることすら危ぶまれている。このままさらに完成度が上がりメジャーの先発ローテに食い込んだとして、ローテ4,5番手クラスが妥当といったところだろう。最大の懸念点である速球の球威不足を、リーグレベルが上がっていくうえでどう補っていくかが今後のカギになる。


11.ケイデン・ダーナ RHP A (19)


速球自慢のダーナは若干19歳

ダーナは2022年エンゼルスドラフト11巡目指名のライトハンドスターター。高校生で指名されたため未だ19歳とヤングプロスペクトながらチーム11位のプロスペクト。ドラフト時はケンタッキー大への進学を予定していたが、150万ドルという高校生にして高額な契約金でエンゼルスに入団。6'4"(=194cm)の恵まれた長身から95mphを頻繁に繰り出す右腕は、どこか元エンゼルスのRHPノア・シンダーガードを彷彿とさせる。スピードが出る速球に対して決め球のカーブは75mph程度と緩急が激しく、バッターを惑わす。一方で制球には課題が残っていて改善が必要である。昨季はROKで3先発、Aで1先発をこなし、ROKでは3先発で防御率1.35、WHIP0.90と優秀なピッチングを披露する。一方でAでの1先発は1.2回6失点と大炎上に終わった。未完成ながらポテンシャルは大きく、バックマン(#6)やマースー(#10)らよりも上だと思われる。将来のローテーション候補として見据えられており、制球が大きく改善すればエース候補にもなりうる存在だと考えられる。そのためには焦らずゆっくりと育てていく必要があるだろう。

12.ベン・ジョイス RHP AA (22)


ジョイスの豪速球は日本でも話題に

ジョイスは2022年のエンゼルスドラフト3巡目指名のライトハンドリリーバー。Pipelineのチームランキングの中で唯一リリーフでのランクインを果たした22歳。彼の武器は何といっても速球で、最高105.5mphを記録した。これはMLB史上最速記録であるアロルディス・チャップマンの105.1mphよりも速く、ドラフト時には日本でも話題になった。6'5"と体格にも恵まれており、その長身から前述のスピードを誇る速球を全体の約80%の割合で投げるピッチングは相手にとって相当な脅威であろう。そのほかにもスライダーやチェンジアップなどを投げ、こちらの球威もまずまずといったところ。制球には多少不安があるものの、大きな欠点というほどでもない。昨季はAAで13登板し、防御率2.08、被打率.220と優秀な成績を収めた。今季も引き続きAAスタートが予想されるが、MLBの中でも屈指レベルの速球を持つ即戦力ピッチャーであるため、AAA、MLBと昇格する可能性も十分にある。サイドアーム気味で対左の被打率が高いことは懸念点ではあるものの、速球で押しきる本格派リリーバーが少ないエンゼルスにとって、彼は貴重な人材になりうること間違いないだ。


ご覧いただきありがとうございました!次回は13位-16位を紹介します! どうぞお楽しみに!

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