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[エンゼルス]プロスペクト情報②

こんにちは! ジョナDです!
今回は、前回の記事の続きで、エンゼルスのプロスペクトについて、PipelineのTOP30Prospectのなかの5-8位の選手を紹介します。以下に前回の記事、Pipelineのプロスペクトランキングのリンクを貼っておきますので、こちらも併せてご覧ください。


5. デンゼル・グズマン A SS

グズマンはトップクラスのインターナショナル・プロスペクト

グズマンは2021年インターナショナル・ドラフトで獲得した18歳のショートで、エンゼルス5位のプロスペクトです。ソリッドなアベレージヒッタータイプで、守備面では肩の強さに定評があります。昨季はデビューイヤーの一昨年から大きな成長を見せ、スイングスピードの向上に伴い打率が.213→.286へ大きく上昇しました。一方で売りの選球眼と三振の少なさは鳴りを潜め、四死球は5個減に対して三振は20個増で約倍増の結果となってしまいました。その上OPSは.763と上昇したものの本塁打と二塁打はほぼ変動なく、52試合で3本のみの本塁打へとどまってしまいました。(ROK) 
シーズン終盤にはAに昇格して5試合に出場したものの打率は2割をきってしまいました。今年はおそらくAでのシーズンスタートになると思いますが、バッティングでは持ち味の選球眼と三振の少なさがが発揮されることが求められます。

6.サム・バックマン SP AA

即戦力として期待されていたバックマンだが…

バックマンは2021年のエンゼルスドラフト1巡目指名のライトハンドのスターターで、エンゼルスの6位プロスペクトです。独特の3クォーター気味なフォームから100マイル越えのシンカーとキレのあるスライダーを中心に繰り出すピッチャーで、先発とリリーフの両方をこなすことができます。奪三振率もとても高く、デビューシーズンからK/9=14.0という圧倒的な数字をたたき出しました。一方で身長とフォームの影響で肘への負担は大きく、また100マイルの越えのシンカーは肘の負担をさらに増大してしまい、2021シーズンは5登板にとどまりました。また、ドラフト1巡目であるものの球速が出る一方で球威などの質はあまり高くなく、ポテンシャルの天井はあまり高いとは言えないでしょう。昨季はAAで2021シーズンよりは良く投げたものの、12先発で43イニングしかこなせずスタミナの問題が浮上し、内容でも防御率3.92、K/BB=1.05と今一つでした。今シーズンも再びAAでのスタートが予想され、トップの先発陣充実の影響も鑑みると、先発として成績が振るわなければリリーフ転向の十分あり得るため、プロ入り3年目にして1つ目の正念場を迎えることになりそうです。

チェイス・シルセス SP AAA


メジャーデビューをしたシルセスは1年で急成長

シルセスは2021年のエンゼルスドラフト11巡目指名のライトハンドスターターで、現在はエンゼルス7位のプロスペクトです。6"0'(=183cm)と大柄ではないものの無駄のないフォームから96mphに達する速球は効果的で、高めのコースに投げ込んで多くのスイングを奪います。また、低めに落とすチェンジアップも効果的です。2021年シーズンは3登板にとどまったものの、昨季はAAで幸先良いスタートを切り、5月13日に飛び級でのメジャー昇格、初登板で初先発を果たしました。初先発では自慢の直球を中心としたピッチングで6回無失点の好投を見せて初勝利を果たしました。しかしその後は決め球不足や甘く入った直球を捉えられることが増え、7登板で防御率6.59まで跳ね上がってしまい、それ以降メジャー登板はありませんでした。それでもAA復帰後は以前より良い成績をたたき出し、9月3日の試合では7回被安打0のパーフェクトピッチングを披露しました。前述の通り身長による先発への負荷、耐久性の懸念はあるものの、成長著しく、コントロールも基本安定していて個人的にはバックマンよりも高いポテンシャルがあるように感じます。今季はAAAで開幕を迎えることが予想されますが、同カテゴリーでよいピッチングを続ければ2年連続でのメジャー登板機会が与えられることが十分に予想されます。

エイドリアン・プラセンシア SS A

プラセンシアは球団からの高い期待に応えられるか

プラセンシアは2019年のインターナショナル・ドラフトでエンゼルスに入団した19歳のスイッチヒッターでショートストップです。現在はエンゼルスのプロスペクトランク8位に位置しています。もともとはディフェンシブかつコンタクトヒッタータイプの選手で2Bアロル・ベラ(のちに紹介)とともに将来のエンゼルスの二遊間との高い期待を受けて入団しました。コンタクトに加えて選球眼がとてもよく、肩の強さも売りです。昨季は2021年シーズンから見ると大きな飛躍を遂げ、打率.175→.254、本塁打5本→13本、OPS.669→.814とどの分野においても大きく数字を伸ばしました。その一方で104試合の出場で142三振と驚異的な三振数を喫してしまい、バッティングの粗っぽさを露呈してしまいました。この点が改善してくれば完成したSSになってくると思います。ディフェンスには問題なく、エンゼルスのプロスペクトの中でも特に5ツールに近い選手で、今季はA+もしくはAAでの開幕を迎えることになると思いますが、同ポジションのライバルであるグズマンやジャクソン(のちに紹介)らに打ち勝って定位置を勝ち取る能力は十二分にあり、飛躍の1年になりうる楽しみなシーズンになりそうです。

ご覧いただきありがとうございました!次回は9-12位を紹介します!どうぞお楽しみに!

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