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仕事の穴は液体で埋める

JPTの目指す働き方を皆さんにもっと知っていただくための社長インタビュー企画。

前回の「中途採用市場は『ジグソーパズルのピース』を探している」に続き、「得意を強制しない、不得意を矯正しない」というテーマでお送りします。

今回は「仕事の穴は液体で埋める」と題して、働く人たちの”いびつ”さを活かすためにJPTがどのように仕事を作っていこうとしているか、のお話。

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(執筆:ミッションパートナー ちひろ)

ーー前回の記事では、働く人がジグソーパズルのピースのように配置されているというお話でした。特に中途採用市場ではその傾向が強く、そのために障害者雇用は難しくなっていると。

障害者とひと言で片付けてしまうには、障害はあまりに多様です。

両手がない人、
半身麻痺の人、
目が見えない人、
耳が聞こえない人。

相手の気持ちを読み取るのが苦手な人、
予定が少しでも変わると混乱する人、
大勢の会議の場が耐えられないほどストレスに感じる人、
どうしてもじっと座っていられない人、
日常生活に支障が出るくらい忘れっぽい人。

一見した限りではわからない臓器の難病や、精神的な障害を抱えた人もいます。

彼らの「これはできない、これはできる」も当然ながら障害の種類や人によってまったく違いますが、共通している点はおそらく「できることとできないことの形が”いびつ”」ということです。

ーー障害というと「できない」ことにフォーカスされがちですが、その見方はちょっと違うと?

はい。ただその凸凹が大きいだけです。

考えてみると、誰にでも得意や不得意はあるはずです。

僕は人と会話したり、交渉や調整役をしたり、結論を出したり仕組みを作っていくのが好きだし得意なのですが、
こつこつデータを集めたり、決まった仕事をルールに沿ってこなしていくような仕事は苦手です。

子どもが小さいので時短勤務をしながら育児や家事もするのですが、プライベートではよく妻にイライラされますね。
「いや、そこは人並みにできんのかい」と。

ーー笑。たしかに誰にでもありますよね。得意や不得意、好きや嫌い。仕事になると、なぜか苦手なことも頑張らなきゃという気になってしまうんですが。

それはたぶん、前も話したように「ジグソーパズルのピース」にならなくちゃいけないからだと思います。(前回の記事参照)

組織の一員として仕事をするとき、自分の形を多少なりとも変えることを求められるし、それが仕事になってしまっている。

でも、自分の形を変えるにも限界がある。変えられない部分も当然誰しもあるし、その程度もバラバラ。

「じゃあ、変えなくていいんじゃない?」というのが僕たちの目指す働き方です。

仕事の埋まらない部分は、社員の配置だけで埋めようとしない。
ある意味、こう、液体のようなもので埋めていけばいいんじゃないかと思っています。

ーー液体。というと?

人でもいいし、外部サービスでもいいし、会社の制度でもいい。

もっと大きさや形を自由に変えられて、後腐れもないようなもので、すき間を埋めることができれば、得意の強制も、苦手の矯正もされなくていいかもしれない、って思うんです。

→次回「総合的にバランスのいい社員じゃなくていい(社長インタビュー第1弾・3/4)」に続く

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