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CTO持ち込み企画!「Azure Skilling Program」の実践とこれから

2023/5 ~ 2023/9にかけて、日本マイクロソフト社様(以下、日本MS社)の多大なるご協力のもと、Azure Skilling Programを実施・完了しました。
今回から複数回にかけて、本プログラムに関連した記事を掲載いたします。

第1回はAzure Skilling Programとは何か、また得られたものは何かを紹介します。第2回以降は協力頂いた日本MS社の担当者との対談内容を紹介いたします。

↓各記事へのリンクはこちら
CTO持ち込み企画!「Azure Skilling Program」の実践とこれから (本記事)
主体性あふれる研修の作り方~主催者インタビューその1~
無視力をつけてパニックを回避せよ!~主催者インタビューその2~
フルスタックvs領域特化論争~主催者インタビューその3~
打てば響く組織へ~主催者インタビューその4~

(記事:長尾)

Azure Skilling Programとは

ずばり、マイクロソフト社が提供するクラウドサービス、Azure(アジュール)を使いこなせるようになろう!というプログラムです。

この企画は日本MS社様と計画し、①座学講習、②ハンズオントレーニング、③ハッカソンプログラムの3部立てで計画・実行しました。
また、クラウドサービスへの理解を自主的に深めていくよう、Azure関連資格の取得を推奨しました。(費用は会社負担)

何を目指していたの?

Azureでは多様なクラウドサービスを利用する事ができ、それらをつなぎ合わせる事で様々な機能を持つアプリケーションを提供できるようになります。
例えば、スキャンした資料をアップロードして、文字抽出と内容要約を返してくれるようなアプリなどはAzure Cognitive Serviceを使えば結構簡単にできてしまいます。

「重要だけど緊急度は低い」課題は日揮の各事業会社・各部門に
散らばって多く眠っています。Azure活用によって「重要だけど緊急度の低い」課題に素早く対応し、解決数向上を期待できると考えました。

そうして課題解決サイクルを回すことでJPTの存在感を高め、「重要だけど緊急じゃない課題といえばJPTだよね」というポジションの確立を狙っています。この「○○といえばJPTだよね」を作っていく事を私はCenter of Excellence戦略と呼んでいます。

JPTならではのチャレンジ

開始まで、正直に言うと「本当に最後までやりきれるだろうか..」という思いが強かったです。

自分は参画して間もなく、各自の個性・特性もあまり掴めていません。
さらに全員が手探りの中で技術研修をしていくことはこれまでの「一人一業」のスタンスとは大きく異なります
皆で同じ目的の成果物を作っていく所で、どういった化学反応が起こるのかは全くの未知数でした。

そして、私自身も恥ずかしながら当時はクラウドサービスはちょっとかじった程度。従業員任せにせず自分自身もスキルをしっかりと身に着ける機会にしようと覚悟を決めました。背中で引っ張れたら、、とか考えていたかもしれません。

Program前後での成果について

本プログラムをスタートさせる時点で、目標数値を定め、それに対してのコミットメントを確認しています。Azure Skilling Programがどういった影響を及ぼしたか紹介したいと思います。
※下記については2023年9月末時点です

業務への新規適用

  • Document Inteligence(AI-OCR)の利用:3件

  • インターンでのAzure VM活用:1件

  • WebAppsやFunctionsを利用したアプリ開発:2件

Azure Skilling Programと並行して実務展開を開始する事が出来ました。ハンズオンでの学びを即座に業務に繋げる事が出来たと評価しています。
業務ネタもどんどん仕込んでいるので、今後安定的に業務適用できると見込んでいます。

資格取得数

  • AZ-900: 12名 (*クラウド基礎レベル)

  • AZ-104: 3名 (*OJTで業務できるレベル)

  • AI-900: 4名

  • DP-900: 1名

  • AZ-305: 1名

この半年弱で半数以上のエンジニアが資格取得できました。すごい事だと思います。(長尾も2つ取得しました。年内にもう1つくらいは..)

もちろん、資格=スキルではありませんが、実力を示す目安にはなると感じていますし、個人や組織としての見られ方も変わってくると思います。学んで身に着けたスキルを、資格のような形でスナップショットを取っておくのは複数の観点から旨味のある取り組みだなと実感しました。

これからについて

このプログラムの先には「日揮グループへのDX貢献」があります。成果物を出して、その効果を定量化し、JPTの貢献を明確にしていく必要があります。
このサイクルを回すことで当初から掲げている「重要だけど緊急じゃない課題といえばJPT(=Center of Excellence )」という存在になっていければと思いますし、そうなれるよう引き続き頑張っていきます!

おわりに

今回はAzure Skilling Programの概要と、取り組みの結果について記載しました。次回からは日本MS社の担当者様もお招きして、プログラムの振り返りをしていきたいと思います!

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