見出し画像

JPTはどんな人でもウェルカム。社会の変化によっていかようにも変化していく

「会社の利益と個人の幸せはどうしたら両立できるのか?」
こんな漫然とした問いから始まった成川さんへのインタビュー企画も今回で最終回です。
今後のJPTの可能性についてお話をお伺いしていきます!

▼全4回でお送りします
金銭的な利益だけが会社の利益ではない。JPTの生み出すとは?
JPTの生み出す”価値”を広めていくには?
自分で自分のキャリアをつくれる会社に。JPTの多様性の本質とは
JPTはどんな人でもウェルカム。社会の変化によっていかようにも変化していく(本記事)

(執筆:JPTアンバサダー ゆみ)

JPTは障害の有無にかかわらず、誰が来てもOK

(成川)
阿渡さん(副社長)とずっと話しているのは、僕らは障害者のための福祉の会社ではなくて、こんな会社があったらいいよね、という会社をつくっているということ。すごくシンプル。
「障害があってもこれなら関係ないよね」とか、「その人自身が持つ能力や、その人自身が持続可能な働き方をしたうえで提供できる価値が大きくはずだ」というような制度を整えています。

だから、高齢者でも、シングルマザーでも、外国人でも、どんな人が来ても全然問題ない会社なんです。

ーなるほど…!そうですね。私なんかは転職を繰り返してきていますが、それを外に求めなくていいなら、もっと安心して、多様な働き方・生き方ができますよね。それは確実に日揮さん全体の採用や定着にも繋がっていくのではないかと思います。

従業員のいびつ、凹んでいるところを満たしてくれる存在が会社

ー私自身は複数の会社で働いてきて、”つよつよ”な働き方が合わなくて、そうでない会社ではそれなりに長く在籍できたんですけど…そういう人は結構たくさんいるんじゃないかと思います。
今だとそういう人はフリーランスを選んで自由に働く、というのも珍しくないと思うんですが、実は会社にいたほうが生きやすいんじゃないかな、と私は思うんですよね。

(成川)
ここは大事なポイントかな、と僕も思っています。
JPTは1人1プロジェクトなので、フリーランスの集まりみたいなものなんですよね。でも、フリーランスとは違うのは、めんどくさいことをやらなくていい。給料も勝手に振り込まれるし、社会保険も手続きしてくれるし、仕事をとってこなくてもいい。

従業員のいびつ、日々へこんでいるところを満たしてくれる存在が会社だと思うんですよね。だから、会社にいるメリットというのも少なからずあると僕は思うんです。

「もっとお金が欲しい」とか「自分の力を試してみたい」ということであれば、JPTの時間をミニマムの20時間にして副業してみたらいいと思います。
副業が軌道にのってきたら、周りから外部のサービスを調達してきて外注すればいいし。
外注するなら利益が出ていないと難しいので、そのくらいになったら独立して自分でやってみるのも良し。転職も独立も全然OK。卒業だと思いますので。

ーとても素敵ですね。1つの企業グループ内で柔軟にできれば本当に理想的だと思います。こんな風に頭が柔らかく、成川さんのような社長さんがいる大きな会社ってあまりないように思います…!
(成川)
います。つくります!(笑)

法律の変化によってJPTのフィールドも変わっていく可能性がある

ー率直な疑問なんですが、JPTのような会社や考えがたくさん社会に広まっていくには、どうしたらいいんでしょうかね…?
(成川)
最近、中小企業も障害者雇用が大変なので、通算できるような組合を作れないか、とかそんな話もあるようなんですよね。
もしそれができたら、JPTも立ち位置が変わってくるかもなぁと思います。

例えば、「○○工業団地」みたいなものがあるとしますよね。
田舎のほうで、そこには障害者で働いている人は全然いない。
そこにJPTみたいな会社をつくって、「ITのお困りごと全部やります」といって、組合プラスJPTのような会社で障害者雇用を通算しましょうっていったらみんな助かりますよね。

それができたらJPTも違う展開を迎えるかもしれないですね。
間接的な価値の”梃子”がビュンと伸びるんですよね。
環境が変わったり、法律の変更によって、いくらでも変わる余地はあると思っています。

なので、そうなったら僕はいっぱいいろんなところでJPTみたいな会社をつくります(笑)


JPTは、障害者だけではない、どんな立場の、どんな状況に置かれた人にでも、門戸が開かれている。

それは、「全ての人が、対等に働ける社会を。」
というJPTの企業理念があるから、自ずとあるべき姿、やるべき施策が見えている。
多様性とは何か?をシンプルに考え、形にした組織がJPTともいえると思います。

JPTがあり続けることで、様々な人が、多様な働き方で、それぞれの能力を活かして働く社会の可能性が見えていく。
梃子がどこまで伸びるのか、社会の動きに左右されるとはいえ、JPTの今後が非常に楽しみになるお話でした。

そして、「会社の利益と個人の幸せはどうしたら両立できるのか?」
ーこんな漫然とした問いから始まった今回の企画。

目に見えないものの価値、成川さんのおっしゃる"間接的な価値"こそが、会社も社員も、ひいては社会も幸せになるポイントだと思います。

確かに、短期的な利益である目の前にある売上や目標は、企業が存続していくために必要なもの。
現実として、日々は目の前のことに追われて疲弊したり、目的を見失ったりすることも多々あると思います。

だけど、最も重要なのは、会社の存在価値は何なのか?
だれのために、何をすることに価値を置くのか?
何を大事にしているのか?
こうした自社の存在意義を言語化し、しっかり旗を立てていれば迷わずに進んでいける。
目の前の利益は、それを実現していく手段でしかないのだから。

JPTという組織は、そうやって成り立っている、というシンプルなお話だったなと思います。
様々な真新しい施策には、企業のビジョンの実現、個を活かした組織づくり・一人ひとりに合わせた働き方、業務設計を行うヒントが多く詰まっているのではないでしょうか。

「全ての人が、対等に働ける社会を。」
この理念に共感して私自身もアンバサダーとして関わらせていただきました。
私自身も今後のキャリアとして、自分の強みを活かしながら、自分なりの形でどう実現していくかを考えていきたいと思いました。
そして、もちろん、これから先もJPTの活動を心から応援していきます!

全4回、お読みいただいた方、そして、お忙しいところインタビューにご協力いただいた成川さん、本当にありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?