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世界中の子供たちが楽しく学べる、忍者の算数ゲーム! 日本ゲーミフィケーション見聞録vol.2

本協会から歩いて僅か3分、同じ六本木の子ども向け知育アプリ開発会社「ファンタムスティック」を訪問して、CEOのベルトン・シェインさんにお話をお聞きしてきました。
https://fantamstick.com/

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世界中で人気の「算数忍者AR」を遊ばせてもらいました。「9+1=?」とかの問題に対して、スマホカメラに映るCGの忍者屋敷を見回し、答えを持っている忍者を見つけると正解できます。が、忍者を探すのには、立ち上がって自分が右に移動したり、左に移動したりしないと見つからない。建物の中に隠れている忍者には、自分が前に移動して入っていく。コミカルな忍者キャラと、探索の楽しみで世界中の子供たちがハマるのが分かります。
https://fantamstick.com/psg/ninja_ar

「算数忍者AR」を、ゲーミフィケーションデザイン6要素で分析すると、

1. 能動的参加・・・スマホでゲームみたいに学習、動き回って探索
2. 称賛演出・・・ゲームならではのグラフィックや音による演出
3. 即時フィードバック・・・正解や不正解が即答、忍者屋敷を移動
4. 独自性の尊重・・・キャラが選べる、忍者の隠れている位置を予想する
5. 成長の可視化・・・ステージが進んでいく
6. 達成可能な目標・・・最初のステージは簡単でだんだん難しくなる

となります。
デジタルやスマホの強み、ゲームの強みを生かしての、優位性が分かります。いつでも、どこでも、楽しみながら、学習者の能力やペースに合わせた学習が可能になります。

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シェインさんの会社は以前はスマホゲームを作っていたのですが、ある時まだ小さかった自分の子供がスマホゲームを夢中になって遊んでいるのを見て、これを学習に使えないかと考えたそうです。そして、世界中の子供が好きな忍者を主人公にした「算数忍者」を開発した。ゲームならではの直感的に分かるルールや間違えても再チャレンジできる中で子供たちは夢中になって遊んでいる内に自然に学んでいくのを実感しました。

新作のプロト版ができると、自宅マンションの子供たちを集めてテストプレイをしてもらったそうです。子供は正直なので、面白いと夢中になって遊んでくれるが、つまらないとダメ出しされ、作り直しになる。そんなユーザー目線で作られているので子供に刺さるのです。

勉強が得意な子もいれば、苦手な子もいる。普通の勉強が続かない子でも、夢中で遊んで学べるものを作りたかったと、シェインさん。その試みとして行っているのが、千葉県のある特別支援学級との共同研究「ゲームinスクール」です。
https://newswitch.jp/p/18740?fbclid=IwAR001-OG_lrvw6tq4q_acfgK0cBbB1rkZ785T3E1yHICQTLVvZF7F4MeylA

全ての子供たちが楽しく学べる場を提供する「ファンタムスティック」に引続き注目です。

執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/

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