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SIMが2枚挿せるモバイルWi-Fiルーター(Aterm MR10LN)を試してみた(前編)

最近外出多すぎてスマホのギガが気になるぞ問題

この4月に息子が中学生になったのですが、早くも次の進路に向けて動き出しています。息子が興味を持っている学校の見学会に行ったり、体験授業を受けてみたり・・・というわけで、週末はほぼ埋まっています。そうなると気になるのが、スマートフォンのデータ通信量。私の場合、ゲームは全くやらないので、月当たりのデータ通信量は1~2GB。ところが、出かける回数が増えると当然ながらデータ通信量がうなぎ上り。このままだと携帯電話料金もうなぎ上りになってしまいます。しかも上司から「そろそろ出張入りそうなんだけど、行ける?」という声が・・・。

というわけで、モバイルWi-Fiルーターを買うことにしました。スマートフォンのテザリングでしのぐことも考えたのですが、出張先で使うことも考えると、セキュリティ面も大事だなと思いまして。

AmazonでSIM付きのモバイルWi-Fiルーターが売られていた!

一口にモバイルWi-Fiルーターと言ってもいろんなメーカーがあるわけですが、意中のブランドはNECプラットフォームズのAterm(エーターム)でした。以前営業職だった時に職場の備品としてAtermを使っていたことがあるのですが、モノがしっかりしていて、安心感がありました。

で、Amazonで探していたところ、ありました。しかもSIM付き。予算的にはちょっと厳しかったのですが、契約していたサブスクリプションを解約するなどして捻出することにして、ポチッ。

製品に関する情報はNECプラットフォームズのホームページをご覧くださいませ。

個人的に気にったポイントはこちら。

  • 国内4キャリア(docomo/au/SoftBank/Rakuten)のバンドに対応していること。これだけ対応していれば、仮にSIMをとっかえひっかえしても問題なさそうです。

  • 2枚のSIMが挿せること。その時の状況に合わせてSIMを選べるので、通信料金を無駄なく使えそうです。

  • 大容量バッテリーが搭載されていること。外出先で使うということは、いつ充電できるかわからないということ。長い時間使えるというのはありがたいです。

というわけで、注文した翌日に無事到着。配送業者のみなさま本当にありがとうございます。

箱の中身を全部出してみました。真ん中にあるのが付属されているSIMです。

まず付属のSIMを使えるようにしてみる

「MR10LN」のSIM付きモデルでついているSIMは、フランスのTransatel社の「Ubigi(ユービージー)」というSIMです。耳慣れない会社かもしれませんが、NTTグループの会社です。「Ubigi」は190以上の国で使うことができます。

注意すべきところとしては、購入してから3か月以内に利用を開始する必要があります。また、残念ながら電源を入れたらすぐ使えるようにはなっていません。多少ではありますが、設定が必要になります。設定方法はチラシで同梱されているのでその通り進めばOKです。

  1. SIMを取り出します。同梱されているのは「マルチサイズSIM」と呼ばれるもので、「MR10LN」に入れられるnanoSIMに合わせて切り取る必要があります。切り取ったらSIM2のスロットに入れます。なぜSIM2かというと、既にSIM2の設定情報が「Ubigi」になっているからです。

  2. 端末と「MR10LN」を接続します。端末はスマートフォンでもパソコンでもOKです。「MR10LN」を充電してから電源を入れ、ウィザードに従って設定すると、端末と「MR10LN」が接続されます。

  3. 国際ローミング設定をOnにします。先述の通り「Ubigi」はフランスにあるTransatel社のSIM。世界で使えるSIMなので、この設定が必要なのでしょうね。

  4. Ubigiのアカウントを作成します。実は3までの設定を済ませれば、インターネットに接続できます(1GBまでは)。ただ、3の状態のままだと、実際にどれぐらいデータ量を消費しているか正確に把握できません。また、データ通信プランの契約をするためにはアカウントが必要になります。

アカウントを作成すると、上の画像のように現在のデータ量の残りや、プランの加入ができるようになります。

ここまでくると、普通にネットサーフィンができるようになります。

Yahoo! Japanは接続できるのか問題

ここでふと気になったのが「Yahoo! Japanは接続できるの?」でした。実は、Yahoo! Japanは欧州経済領域(EEA)やイギリスからは接続できません。フランスの会社のSIMのため、使えるのかな?と思ったのです。

というわけで、アクセスしてみたところ、普通にYahoo! Japanのホームページが表示できました。念のため、tracerouteというコマンドを使って経路を調べてみました。

インターネットのIPアドレスは国ごとに割り振られているので、検索するとどこの国か調べることができます。

それぞれのIPアドレスを調べてみると・・・
1番:ルーター(MR10LN)のLAN側IPアドレス
2~3番:プライベートIPアドレス(「Ubigi」のアドレス?)
4番:シンガポール
5~7番:アメリカ
8番以降:日本
という流れになっていました。
Yahoo! Japanのホームページが表示できたのは、シンガポールのIPアドレスでアクセスしているように見えたからのようです。。
※投稿当初は「最終的には日本のIPアドレスだから」と記載しましたが、誤りだったため訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございました。

なお、1GBを使い果たしたとしても、「Ubigi」は通信プランを契約すれば使うことができます。プランの契約はスマホアプリまたはブラウザーで行うことができます。2022年6月現在、日本国内向けのプランとしては以下の通りになっていました。

1GB(有効期間30日):5ドル
3GB(有効期間30日):9ドル
10GB(有効期間30日):22ドル

そうなのです。米ドル建てなのです。2022年6月現在、円安真っ只中。円高の時にはお得かな・・・。

というわけで、今回はこの辺で。次回はSIM1にもSIMを入れてみます。

後編はこちらです。


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