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アメリカのリバタリアン系シンクタンク「ケイトー研究所」とは

こんにちは!自由主義研究所の藤丸です。

前回は「各国の自由度の世界ランキング」を紹介しました。
(日本は意外な順位でした!詳しくは↓の記事を読んでください😊)


今回はこのランキングを発表している「ケイトー研究所」について
簡単に紹介します😊


ケイトー研究所(Cato Institute)は、
アメリカのリバタリアン系のシンクタンクです。


アメリカで共和党・民主党に続く、第三の政党「米リバタリアン党」
最も関係の深いシンクタンクでもあります。


米リバタリアン党結成の3年後の1977年に、
カリフォルニア州サンフランシスコで、

エドワード・クレーン
マレー・ロスバード
チャールズ・コーク(アメリカの大富豪コーク兄弟の兄)

らにより創設されました。

ケイトー研究所は40年以上にわたって、我が国(アメリカ)と世界の自由を先導してきました。
ケイトー研究所は、公共政策研究機関(シンクタンク)であり、
政策論争においてリバタリアン思想の存在感を示し、
それを促進することを目的
としています。

私たちの使命は、個人の自由、制限された政府、自由市場、平和の原則に基づいた解決策を生み出し、普及させ、推進することです。

ケイトー研究所のHPより


研究所の名前は、
18世紀の2人の英国人が書いた、
ジョン・ロックの思想を広め、
アメリカ独立戦争に影響を与えた『ケイトーの手紙』
に因み、
ロスバードによって命名されました。
(「ケイトーの手紙」については後日noteに書こうと思います)。


その後、ロスバードとクレーン・コークとの意見の相違が目立ちはじめ、
1981年にロスバードは研究所を離れ「ミーゼス研究所」を設立します。
ケイトー研究所は、同年に本部をワシントンへ移しました。


ちなみにケイトー研究所の予算規模は、
ブルッキングス研究所(全米最大級の総合系シンクタンク)の約3分の1、戦略国際問題研究所(CSIS)よりもやや小さいくらいだそうです。

2018年ペンシルバニア大学が発表した世界シンクタンクランキングでは、世界15位・国内10位。


ケイトー研究所からの政治任命は稀だそうですが、
特別上級研究員のデイヴィッド・ボウツによると

「設立当初から、権力そのものを目指すよりも、
 むしろ権力のあり方に一石を投じることを重んじている

「リバタリアニズム」(渡辺靖 著)より

とのこと。
これはとても重要な考え方だと思います。


ケイトー研究所のHPを見てみると、
現在(2023年4月2日)、面白い企画をしています。

「2023 PROTECTIONIST MADNESS」
(直訳)「2023保護主義者の狂気」


です!

32のひどいアメリカの貿易政策が、古典的な一騎打ちのトーナメント形式で対決しています。その中から最も悪いものを決めるのは、あなたです。

要は、アメリカの保護貿易政策の32個の中から、
最もひどいものを投票で決めよう、とトーナメントをしているのです。

優勝したものがもっとも愚かな政策、ということで、
ユーモアたっぷりの企画ですね!😊
こういうところは見習いたいと思います。

2023年4月6日に優勝が決まるようですので、決まったらまた記事を書こうと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも、日本に自由主義を広げるため活動したいと思います。
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                             (藤丸)


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