読んでみた:ティンカーベル殺し
評価:★★★⭐︎⭐︎
本の概要
「妖精なんて、虫と同じだろ」大人と子供が殺し会う夢の国ネヴァーランド。
無邪気な殺人鬼ピーター・パンは妖精惨殺事件の
〝犯人捜し″に乗り出すが・・・・・・?
日常では理系の大学院生、しかし夢の中では間抜けな〈蜥蜴のビル〉となって不可思議な世界を渡り歩いている井森建。彼はある日の夢の中で、ピーター・パンという無邪気な少年とウェンディという優しい少女、そして妖精ティンカー・ベルに拾われる。彼らに連れられてやってきたのは、海賊や妖精をカジュアル感覚で殺して回るピーター・パンによって修羅の国と化した〈ネヴァーランド〉という場所だった……
読書感
何、このグロい感じ。が、最初の印象だった。独特の世界観に入り込むのに時間がかかったけど、読み進めるとパラレルワールド的な残虐系のストーリがなかなか面白い。
物語のヒントと引っかけが散りばめられていて最後にそうだったんだと思わせる謎解きも楽しめた。
ピーターパンのオリジナルを読んだ事が無いので仕掛けに気づけなかったのが少し残念だったけど、会話に気づいて見抜く事ができたら気持ちよかったんでしょうね。
たまにはこんな本も面白い。