006 B-6 カードを見直す

今時、B-6 カードなんて売っているんだろうか、という私の疑問は杞憂でした。時代は変わりインターネットの時代、ネット通販で簡単に手に入ります。・・・と、言うことは、今でもそれを使っている人が居るんだなぁ、と感慨ひとしお。ところが、買ってそれを手にした途端、当時の悪夢もまた、同時によみがえったのです。そういえば、梅棹先生も、「自分の使い勝手のいいようにすべきだ」と仰っていたなぁ、そんなことまでよみがえります。

私が考える、B-6 カード特有の欠点については後述するとして、とりあえず今はデジタルとアナログ併用可否についての検討です。これは、思いのほか順調に行きました。もちろん私とて全く手書きメモを使わなかったというわけではなかったのですが、それはあくまでも短期的な心覚え程度のものだったので、特にフォーマットを決めていませんでした。これを B-6 カードに統一すればいいだけのことです。

B-6 カードのルールは、一枚のカードには一トピックしか書かないこと。必ずタイトルと日付を入れること(この辺はカードと同じですね)。ただし、カードは単なる心覚えのメモではなく、内容はどうであれ一つの独立した思考を表現したものです。このため、実際には断片的な文言を殴り書きしたメモではなく、何を書いてあるかその一枚を見て分かるようなものでなくてはなりません。結果、大抵は別のメモから改めて書き起こすことになります。これ、結構手間で、簡単には実行できません。実際にはそのためのメモノート、梅棹先生が愛用しておられた「フィールドノート」のようなものが別途必要です。

ところが、です。何のことはない、この問題は、ごく簡単に解決しました。ワープロ(私はいまだにワードを使わず、古いワープロソフトを使っています)の用紙設定を B-6 にして、書式設定を適正にすると、パソコンでカードが書けちゃうわけです。つまり、パソコンがフィールドノート代わりということです。でもこれ、最初の動機、「手書きに戻る」からは外れちゃいますよね、ちょっと複雑。


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