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【ピンクダイヤモンド】現役宝石バイヤーがレクチャー。購入前にこれだけは知っておきたい。 ~⑥ピンクダイヤモンドのインクルージョン~

現役宝石バイヤー兼カラーセラピストの桃stoneです。
今回のテーマは「ピンクダイヤモンドのインクルージョン」です。

まず無色のダイヤモンドであれば、インクルージョン(キズ)はないほうが確実に美しく、価値が上がります。

ダイヤモンドのクラリティについて説明したこんな表を見たことあるかもしれません。

一番上のFL(フローレス)が名前の通り、インクルージョン(キズ)がない、と評価されたもので、下に行くほど内包物が増えていきます。

クラリティ表_1

ルーペ、肉眼両方で確認した結論(経験)として、無色ダイヤモンドの場合、SI1(上から7番目)から上を選べば、きれいなダイヤモンドを選べ、

VVS1(上から3番目)であれば、クラリティとしては、申し分ないと私たちは考えています。

(いつか詳しくお伝えしますね。)

ただ、ピンクダイヤモンドの場合「VVS1」にお目にかかれることはほぼありません

インクルージョンは少ないに越したことはないのですが、希に「VVS1」のピンクダイヤモンドがあったとしても、色が薄いことがほとんどです。

逆にクラリティが低くても、色が濃いピンクダイヤモンドは美しく魅力的です。

色が濃いと、インクルージョンはほとんど気にならないのです。

画像2

(こちらのピンクダイヤモンド、クラリティは、I1と低いですが、カラーはファンシー ディープ ピンク と濃く、美しいです。)

そのため、ピンクダイヤモンドを見るときに、鑑定書のクラリティ評価にこだわる必要はないと思っています。

また、私たちのように仕事でない限り、ルーペでピンクダイヤモンドのインクルージョンをチェックするのは、あまり意味がないかな、というのが正直な感想です。

次回は、「本物のダイヤモンドだけど、天然ではないピンクダイヤモンド」について、書こうと思います。



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