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【パライバトルマリン①】現役宝石バイヤーがレクチャー。購入前にこれだけは知っておきたい。 ~パライバトルマリン~

現役宝石バイヤー兼カラーセラピストの桃stoneです。
今回のテーマは「パライバトルマリン」です。

1990年年ごろから出回り始めた宝石で、ルビーやサファイアなどと比べると比較的新しく、その名前からもわかる通り、トルマリンの一種です。

人工的とも思える蛍光色が特徴です。

通常のカラーストーンは

「エメラルドの指輪は一つ持っているから、今度は違う宝石がいい。」

というように、「一点目をもったら、次は違う宝石」と思われることが多いです。

しかしパライバトルマリンは、

「一点持ったら二点目」「二点目を持ったら三点目」・・・

という風に、いくつも持ちたくなる不思議な宝石です。

そのパライバトルマリンの鑑別書。

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裏を見ると、こんな情報が。

パライバトルマリン

薄くて見づらいので、少し濃くしたものを載せますね。

パライバトルマリン濃く

さらに読みやすいように以下抜粋します。

「パライバ」トルマリンについて


銅を含有する非常に鮮やかなブルー~グリーンのトルマリンがジュエリー市場に初めて登場したのは1989年のことです。
これらの宝石は、ブラジル中北部に位置するパライバ州サンホセ・ダ・バターリャ村近郊の鉱床から算出されました。
1990年に入ると、パライバ州に隣接するリオグランデ・ド・ノルテ州からも同じタイプの宝石品質トルマリンが発見されました。

その後、ナイジェリアやモザンビークからも同じタイプのものが産出されるようになり、当初「パライバはブラジル産」という認識でしたが、
現在では世界的な認識として、銅イオンによりブルーからグリーンを呈するトルマリンは、
産地を問わず「パライバ」と称されています。

つまり、もともとは、パライバトルマリンはブラジル産のもののみを、さしていたのですが、現在ではそれ以外のものも、パライバトルマリンと呼ばれています。

次回から、そのアフリカ産との違いなどお伝えしていきます!


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