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家事代行人だけど、「心を込めた、丁寧な仕事」などしない

家事代行の仕事をしていて、お客様からいただく感想コメントで、褒め言葉のダントツ一位が「丁寧」。

だが、断言できる。
私は一度たりとも「心を込めた丁寧な仕事」など、したことがない。

「えっ? じゃあ、雑に適当にパパーーっとやってるの?」

そんなことはない。
正確にいうと「丁寧」にやる気持ちや時間の余裕がない。

仮に、心を込めて丁寧な仕事をしたら、スローペースになって、2時間の仕事が2時間半になる。ほとんどのお客様が2時間の中で、一つでも多くの箇所、目一杯の作業量を望むから、時間と体力との戦い。要点をかいつまんでやるしかない。怒涛の状況で、最後の1秒を振り絞ってでも、動く。

私が普段注意しているのは、ここを見落としたらお客様に突っ込まれて、クレームにつながる、わざわざ金をかけた意味がないと思われる、それでもプロ? その程度か? と思われる、といった隙きを与えないこと。仕上がりにご不満だと、ものすごい敗北感なので、それだけは避けたい。

「ここをこうしたら相手は喜ぶだろう」と予見しながら、落ち度のない作業をした結果、それが「丁寧さ」につながっているらしい。

ここまで述べたように「丁寧さ」を意図してはいないが、結果的に細かく念入りな仕上がりを褒めていただけるのは、喜ばしいこと。

「丁寧」以外の褒め言葉を挙げると「手際がいい」「隅々まで」「黙々と」などのワードがあるが、それらはなんとなく腑に落ちる。

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