【働き方】現場職が最も欲しいインセンティブ
書く現場職、よへいです。
労働者にとって労働の対価として得られるのが、給与。
給与は多いに越したことはないのですが、
それだけでは労働者の気を引くことはできない。
どんなに給与が多くても、心や身体を壊しては元も子もない。
交代勤で健康を害するとか、家族との時間を作れないとか、お金を使う暇がないとか。
労働者は代償に敏感だ。
体感的には、よへいが勤め始めた約20年前にはもう、「お金がすべて」という人が少なかった感覚がある。
ブラック企業という言葉が浸透していたことを考えると、対価=幸せという公式はすでに崩壊していたのだと思います。
そこへ、数年前に某企業で起きた過労自殺事故(事件?)。
ブラック企業や働き方改革という概念が加速度的に世に浸透したと思います。
企業は、社員を丁重に扱い、画一的に残業禁止のお達しを出す。
「弊社は残業0企業です。」
一見外面はいいが、そこに社員の気持ちはない。
もっと働きたい人の気持ちなど度外視なのだ。
企業にとって、いつの時代も課題は人財だろう。
だからこそ、少子化が与えるインパクトは大きい。
かつて栄華を極めた日本のお家芸、高品質製品の大量生産は、少子化とともに影を潜めている。
老朽化する設備と人財不足。
本来、企業は働き方改革なんて悠長なことは言っていられないはずだ。
設備の健全性は、企業の健全性。
設備を守るのは人。
人がいるからこそ企業は持続できる。
だからこそ経営者が考えるべきことは社員へのインセンティブだと思う。
インセンティブというのは給与以外の働き甲斐の部分だ。
・社員同士のコミュニケーション
・間違いや失敗を許容される心理的安全
・目標達成
・仕事を通した人間的成長
・家族や友人に誇れる仕事
・社会への貢献感
・充実感や達成感
・適度な責任感
・愛着
・教える喜び
・生きている実感
・個人ではなくチームで達成する喜び
・技能向上
・組織への貢献度
・公平公正な評価
・新しい人との出会い
数え上げればキリがない。
給与やボーナスは必要だが、それさえもインセンティブの1つであることを忘れてはならない。
実は働きたいと思っている人が少ないくないことを忘れてはならない。
働きたい気持ちを蔑ろにするから、傲慢な働き方改革への舵取りとなるのだ。
実は、前職の同期が退職しようと考えていると言う。
給与や福利厚生はしっかりしている企業。一見ホワイト企業だ。
だが、そこで働き続けるには十分なインセンティブを得られなかった。
人は社会的な生き物。
複雑に絡み合う社会において、お金が与えるインパクトよりも、他のインパクトのほうが大きいことは容易に想像できる。
主観だが、その中でも特にコミュニケーションが占める割合が大きい。
「そこに行くと楽しい。」
これは現場職が最も欲しいインセンティブだと思う。
「給与や休暇を与えているのに、贅沢を言うな」という経営者は三流だ。
給与が低くても、休みが少なくても、そこに行きたければ勝手に行く。
経営者は社員が求める本当のインセンティブを考えるべきだ。
Special Thanks!
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