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【映画雑記】エリオット・グールドと言えばもう「ロング・グッドバイ」なんです。

 1970年代のエリオット・グールドは、ものすごくダメなやつに見えながら、すっとぼけたキレものにも見える不思議なおっさん風情がとてもグッとくる。自分は、彼の出演作品で一番好きなのは「ロング・グッドバイ」。

 レイモンド・チャンドラー原作のいわゆるマーロウもの。原作ファンにはひどく評判が悪い。押井守なんてまだかわいいくらいに原作をぶち壊しているからです。それもそのはず、この映画はチャンドラーの皮をかぶっておきながら、その正体はスリラー映画の原点、「第三の男」のリメイク、もしくはオマージュ。監督のロバート・アルトマンは、はなから真面目に原作を映像化しようなんてビタ1ミリも考えてなかったんですね。

この映画が大好き過ぎて自分はチャンドラーは読んでいない。あらすじはウィキペディアで読み、図書館で最後のページの有名な台詞を読んだので充分かと思われまして。

主題歌はジョン・ウィリアムズが書いてます。スター・ウォーズの御大です。ちょっと気だるいムードの曲なんですが、オープニングのシークエンスでカットごとにアレンジが変わることに大変驚きました。しかもそのカットのうちひとつは深夜営業のスーパーマーケットのBGM。これは驚きました。それでいてしっかり曲は進行しているんですよ。カッコいいったらないですよ。

あ、猫好きにもおすすめです。

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