【メダロットS】メダリーグで勝てるようになるための考え方・立ち回り

概要

 2021年7月からメダロットSのメダリーグ(ランクマッチ)配信を始めて三ヶ月ほど経ちました。
 配信では場面にあわせて都度解説をしているのですが、配信は終了後一週間しか見れないという問題があります。そのため、参考資料として後から確認するのには向いていません。
 なので、今回は配信で解説している、メダリーグの勝率を上げるために見ている箇所や考え方を記事にまとめます。気をつけて頂きたいのは、「この記事通りやれば勝てる!」という類のものではないことです。あくまで、「こういう考え方をしてロボトルしているのを配信してます」というものです。

前提 ─ 行動を言語化する

 メダロットに限った話ではありませんが、自分が取る行動から「なんとなく」を外しましょう。「この判断をして行動した」という理由を説明できるようにしましょう。これは人から見たらしょうもないものでも構いません。とても大切なことです。
 なぜなら、行動や判断を言葉で説明できるようになると、それを元に改善できるからです。「なんとなくやった」という行動は、説明がつけられないので「ようわからんけど成功した or 失敗した」となります。良し悪しの判断ができません。
 自分の行動を言語化できると、行動の質が上がります。行動の質が上がっていくと、やがて相手の行動を言語化できるようになります。相手の行動を言語化できると、どのような試合になるか少しずつ理解できるようになります。理解できると、相手の攻略法が見えます。
 では、ここからは「言語化できるポイントはどこか」を話していきましょう。

準備 ─ 機体セッティングとチーム構成

 ロボトルの結果は、対戦前の準備段階で7割8割決まります。採用したパーツとメダルしか、対戦には使えないからですね。まず機体のセッティングとチーム構成をしっかりやっていきましょう。
 ここで気にする箇所を重要度を高い順に並べると、こうなります。上に行くほど重要になります。
  ●チーム全体の動き、役割分担
  ●役割分担に合ったパーツ選び
  ●メダル選び
  ●メダロッター選び
  ●メタゲーム
それぞれの項目を説明しましょう。

●チーム全体の動き、役割分担
 まず「どういう戦い方をしたいか」を考えましょう。「考えるのが面倒だから、とにかく全員で攻撃したい」というのも立派な理由です。戦い方が決まらないと、チーム全体の動きが定まらなくなります。その結果、「なんか知らんけど勝った負けた」ということになりがちです。
 「攻撃役を1体作って、それを支える構成にしよう」「メダチェンジが使いたいから、確実にメダチェンジできるようにしよう」と、やりたいことが決まると、誰が何をするかが自然と決まってきます。攻撃役1体を支援するなら、攻撃役1支援役2か攻撃役1支援役1ガード役1になったりします。これで機体別のセッティングがやりやすくなります。
 なかなか勝てないと思ったら、やりたいことを一度見直すとよいでしょう。今使っている構成を崩したくないなら、チーム枠が10個あるので切り替えながら運用していきましょう。

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 これは直近で使った制限なし森林地形のものです。見たところ全員攻撃役ですが、実際は左から、攻撃役、支援役、准攻撃役です。これはチーム全体の動きが、「相手の手数を減らしながら攻める」というものだからです。そのため、支援役と准攻撃役は停止症状や頭部での支援行動を行い、継続して戦えるようなチーム構成になっています。

●役割分担に合ったパーツ選び、動かすときのイメージづくり
 チーム構成を決めて、役割分担が決まったら機体のセッティングをしましょう。チーム構成は「チーム全体がどう動くか」を考えましたが、機体個別のセッティングでは「与えられた役割をこなす中で、どういう動きをするか」をイメージしましょう。
 攻撃役といっても、漠然と攻撃パーツを積むだけでは動きにくくなります。主力はこのパーツ、主力が壊れたときや使うのに向かないときの予備武装としてこのパーツ…というふうに、機体内での役割をパーツに持たせていきましょう。これは攻撃役だけでなく、支援役などでも同じことです。
 大切なことは「1体にあまり仕事を多く任せない」ことです。攻撃役で高火力を確保して、ガードされたらデストロイもして、マイナス症状で妨害もして…と、あれもこれもとやると大体とっちからります。まずはシンプルに作り、余裕があるなら仕事を増やすぐらいにしましょう。
 「やりたいことはあるけどパーツが足りない!」という場合は、逆に考えて「今の手持ちでできるやり方を考える」方にしたほうが良いです。そういうときにガチャを回しても、ろくなことにはなりません。衝動的にガチャを回すのは、心の中の小学生が叫んだときだけにしましょう。

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 この機体は攻撃役で、ゴーストショットを主力にした構成です。取り回しの良い左腕で1~2回行動したら、右腕を使っていくという動きを想定しています。フルチャージを採用していないのは、貫通で撃破されることを防ぐためと、両腕が壊れたときでも動けるようにするためです。
 このように、役割をこなすための動きが決まると、採用パーツが決まってきます。可能であれば、他の機体との連携も考えておきましょう。この攻撃役で言うなら、ファーストエイドで足→右腕→左腕の順で復活する仕様の都合で、主力が右腕になっています。

●メダル選び
 基本的にはスキルと得意脚部だけで十分です。しかし、可能ならメダルの性格とメダフォースも見ましょう。性格による補正やゲージ増加条件は有用ですし、メダフォース一つで打開できる状況もあります。
 とはいえ、「色々見てたらスキル相性の合わないパーツが出てしまった」みたいなことになると対戦時に困ります。まずはスキルと得意脚部をあわせましょう。

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 これは例にあげている攻撃役のメダルです。本来なら攻撃行動時にゲージが増えるパワー系メダルを付けるのですが、どうしてもアタックトラップがほしかったのでこうなりました。
 リバース対策はできましたが、ゲージ回収がしにくくなったというデメリットもあります。全体を重視したせいでガタガタになる場合もあるので、無理な部分は切り捨てる方がよいでしょう。

●メダロッター選び
 メダロッターは育成しにくいので、可能なら程度です。各作品の主人公とメダロットSのシナリオキャラはイベントで補正がつきやすいので、優先して育てると良いでしょう。
 もし選ぶ余裕があるなら、メダロッターも真剣に選んだほうが良いでしょう。メダロッターの補正は大きいため、適切な人物を選べば機体の強さがかなり増します。
 選ぶ条件としては、強みを伸ばすか弱みを補うか、機体単位で与えられた役割をこなすのに適切か、あたりになります。選ぶのが難しいなら、一つの部位を重点強化できる人物にしたほうがよいです。レトルトやパシーラ、キクヒメが選ばれる事が多い理由はそれです。

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 攻撃役は右腕がゴーストショットで成功が低く、左腕はライフルなので威力が低いため、両方を補えるアラセを採用。ただのライフルでも、メダルやメダロッターで補正をかければ威力が2000を超えるので馬鹿にできない。

●メタゲーム
 メダリーグはランクマッチである以上、パーツの強い弱いや採用率の偏りはあります。しかし、かなりいろんな種類の構成と当たるので、厳密に考えるのは非常に難しくなります。
 この段階では、仮想敵として当たったら厳しい構成を1つ2つ想定しておき、その場合の対抗策を1~2パーツほど積む程度でよいでしょう。

 ここまでちゃんと準備できたら、後は大分楽になります。ではロボトルの開始…といきたいところですが、開始直前にやったほうがよいことがあります。

対戦開始前 ─ 相手の機体とチーム構成から、戦術を想像する

 メダリーグでマッチングして、相手のメダロットが表示されて、後は行動を選択するという段階になりました。でも行動を選ぶまえに、相手のチーム構成をしっかり確認しましょう。そうすれば、自分が取る行動も決まってきます。
 今更ですが、メダロットの情報はメダロットを長押しすれば見られます。
 では、どのような点を読むと楽になるかを挙げていきましょう。

●先述した、「準備」の項目で考えたこと
 あなたは先程まで、色々悩んで3体のメダロットを組んだはずです。ということは、おそらく相手も同じことをしています。なので、相手の情報を確認して、相手の動きを想像しましょう。想像することが難しいのであれば、「自分がこのチームを任されたら、こういう動かし方をするだろうな」という考え方をすると、理解しやすいと思います。
 「これ、○○のパーツがあるはずなのに、なんでこの人は使ってないんだろう?」という場合もあります。そういうときはちゃんとした理由もあれば、単純に持ってないだけの場合もあります。あくまで、今採用されてるパーツやメダルだけを判断材料にしましょう。変に深く読みすぎると混乱して対戦に支障が出ます。

●ローテーション
 相手のチーム全体の動きがつかめたとしましょう。そうなると、次はどう動いてくるかです。
 メダリーグの対戦相手は、事前に設定したローテーション通りに動く仕様になっています。なので、ちゃんとローテーションを組んでいるなら、イメージしたとおりの動きをしてくるはずです。
 なので、相手のローテーションに合わせた動きをとるようにしましょう。例えば、最速で妨害クリアを撃ってくるだろうという相手なら、マイナス症状のパーツを選んでも効果は薄くなります。逆に、マイナス症状を使ってくるなら、こちらは妨害クリアを使うほうが良いでしょう。

●要注意パーツ、メダルに目星を付ける
 特にゴーストのようなゲージ量で威力の上がるパーツと、オールリバースのような状況を一変させるメダフォースに気をつけましょう。ゴースト持ちを半端に攻撃して手痛い反撃を食らうというのは、ありがちなパターンです。
 先に倒してしまうか、停止症状で時間稼ぎをするか、パーツを壊すだけ壊してから放置するかは事前に決めておきましょう。対戦中に初めて検討するというのはおすすめしません。対戦中は状況がどんどん変わるので、慣れていないと混乱しがちです。慣れていない人ほど、事前にどう動くかを練っておきましょう。

 メダリーグの対戦というのは「相手の準備した結果」を見るものなので、考える内容も準備のことになるわけですね。実例を見ましょう。以下の画像は、配信で当たったときのものです。

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 この画面だけで、「相手のチーム構成は攻撃役1支援役1准攻撃役1」「今選んでいる機体は、左腕のサクリファイスでダメージ稼ぎとゲージ回収をしつつ、右腕の主力パーツにつなげる」ということが読み取れます。
 もう少し読み進めると、「1号機は頭が応援だから、リーダーとして残す理由が少ない」「2号機はリバースが無いので、復活はない」「3号機は准アタッカーだが、最後まで戦えるのでリーダー機の可能性が高い」といった情報が出てきます。対戦の結果として、このお相手は3号機がリーダーでした。

 リーダーの特定については別の記事に任せるとして…相手がしてきた準備を考えれば、対戦中のことも見えてくるものです。自分ではやらないチーム構成も多く出てきて勉強になるので、そういう理由でも相手のチームはしっかり見ておきましょう。

対戦中 ─ 一手終えるたびに再確認

 対戦前の確認も終えて、ロボトルが始まりました。ここで大切なことは、行動が終わったら次の行動指示をする前に、しっかり状況を確認することです。
 対戦開始前に立てた予想が外れている場合もありますし、予想が当たっていてもトラブルが起きる場合があります。攻撃パーツが壊れて行動がキャンセルされたり、各機体の行動速度が予想よりも早かったり遅かったりした場合ですね。
 どのような場合でも、ちゃんと状況に合った行動を心がけましょう。冒頭の話に戻りますが、「行動を言語化する」ようにしてください。立ち回りも勝敗を左右する大切な要素です。準備が完璧でも、立ち回りが「なんとなく決めた」だと、勝つことは難しくなります。
 少しずつでよいので、「今はこういう状況だから、こうされるとまずい」「この状況なら、こうした方が楽になる」というのを考えていきましょう。「今は優勢だけど、パーツ復活されそうだから撃破して手数を減らしてしまおう」「劣勢になったので、リーダー狙いをするしかない」と、状況の変化に応じて考えることは色々出てきます。
 最初は判断するときの語彙のようなものが多くないと思いますが、少しずつ判断した理由を言語化すると増えていきます。判断理由が言語化できるようになっていくほど、立ち回りの質は上がっていきます。
 ちょっとずつでいいので、自分の行動を言葉にしてみましょう。

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 先程のお相手と、各機体の初手が終わった時点での状況。ファーストエイドはまだ置かれていないのと、1号機がサクリファイスを撃ってこなかったという形になりました。
 このときの判断は、攻撃役である1号機の撃破。相手がリバースを持っていないので、機能停止させて相手の手数を減らした方が有利だからです。逆にリバースを持っていたなら、1号機の両腕を破壊したらリバース持ちを狙っていたと思います。

おわりに

 書いたのはよいのですが、各項目のボリュームが想像以上に大きくなりました。特に立ち回りの項目は、試合の資料を元にもう少し詰めておいたほうが良さそうです。
 それぞれの項目を独立したほうが良かったかもしれません。機会があれば、独立した記事を書くことも考えておきます。

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