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お笑い・正しいボケ方【ツッコみ所はわかりやすく】

人はどんな時に笑うのでしょうか。


笑うことの王道として
ボケてツッコむと笑いが生まれるというものがあります。

さて、ボケとはいったい何でしょうか。


実は、おもしろい言葉というものは存在しません。

言葉のおもしろい使い方があるのです。


例えば、流行語大賞にノミネートされるような、
芸人のお決まりの言葉(ギャグ)があります。
これを、私たちがこれを物真マネしたとします。

おそらくスベるでしょう。

それは、
その人の持つキャラクター、
そこにいる人数、
その人たちとの距離感、
場の雰囲気、
話し方の間、
声のトーン、
そのお決まりの言葉の似ている度合
(似ているからウケるというものでもありません・・・。)
など
複雑な要素が加わり笑いが発生したり、スベッたります。

つまり、
言葉自体に人をおもしろがらせる「力」はありません。

つぎに
「ありがとう」という言葉で笑いを取れ
と言われたとしたらどう思いますか?


「ありがとう」なんてありふれた言葉で笑いを取るとなると
難しいように感じるかもしれません。

<例>
友人とテレビを見ながら
とてもかっこいい二枚目俳優について話し合っている際に
友人が「この俳優、本当にカッコいいね」と言ったとします
そこであなたが「ありがとう」と言ったとします。
おそらく笑いが起きます。

それは、きっと「お前のことと違うわ!」というツッコミが
友人の脳内で勝手に再生されて笑いが起きるのです。

”言葉”それ自体には、
人を笑わせる力はなく。

ただ、おもしろい言葉の使い方があるのです。

長くなりましたが、
つまり、ボケるとは、
使い方を間違えるということなのです。

例えば、
「このリンゴと、このアップルどっちがいい?」

と言った場合、
相手の頭の中で、「どっちも一緒やがな」ってツッコミが入ることになります。

通常、一つ目と二つ目は違うものを言うところを、
言い方だけを変えて同じものを言っているという、
使い方の間違いです。


会話の間中、
ずっと間違え続けるという方法もあります。

例えば、桃太郎の話をしている際に
「あっそれ、亀助けるやつや?」
(違う違う、桃から生まれるやつ)
「あ~ そのあと 竜宮城いくやつや」
(違う違う、行かない)
「玉手箱とかもらったりするタイプ?」
(もらったりしない。鬼ヶ島に行くやつ)
「あっ、わかったそれ亀助けるやつや!」
(違うわ!)

この会話の中には、最初のボケをもう一度最後に持ってくるという
「天丼」という高度な技術が取り入れられています。

他にも、大げさ過ぎるボケ(使い方の間違い)という方法があります。

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