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ガイドの殻とYoutuberの殻


本日は4月14日。ツアーがぱったりとなくなって久しい。
思えば、最後のツアーは3月16日だった。それ以来一切ガイドをしていない。
こんな長い間ガイドをしていないのは、2年前にインバウンドツアー事業を始めて以来初めてだ。

お客さんがいないので、スタビライザーとIphone11proを買ってYoutubeを始めることにした。
大阪・京都の観光地や桜を、訪日旅行を諦めた外国人向けに紹介する英語のYoutubeチャンネルだ。

機材を買って、意気揚々と撮影地に行ったはいいが、声が出ない。
自撮りスタイルで携帯カメラに向かって喋るのは、お客さんを相手にガイドをするのとは、全く別の「殻」があるようだ。

頭の中で何を喋るか考える。
ある程度整ったら、撮影開始のタイミングを伺う。
しかし、この撮影開始のタイミングが永遠にこない。
この車が通り過ぎたら。この人が通り過ぎたら。などと考えているといつまで経っても撮影ができない。

いざ撮影を始めても、噛むし、つまるし、人が来たら恥ずかしくなって、声が小さくなったり心が負けて、停止ボタンを押してしまったり、全く捗らない。
無謀にもチャレンジした、馴染みのお店での食レポなんかはもっと悲惨だった。
美味しいものを食べても、全く味がしなかった。


普段ガイドしているときも、そこそこ大きな声で、案内して回るから
それなりに人に見られるし、ある程度、同じような「恥ずかしい」行為をしているはずなのに。
喋る内容も、ほぼ普段しゃべっている内容のままなのに。

Youtuberデビューには、どうやらこの特有の「殻」を破らないといけないようだ。
ひとり旅とかで、動画をあげているYoutuberのアイアンハートを心から尊敬した。


昔を振り返ってみると、ガイドを始めた時も確かに「ガイドの殻」があった。
ガイドデビュー直前の緊張たるや、とてつもなかった。
だけど「ガイドの殻」に関して言えば、自分の場合は富士山ガイドがデビューだったので、目の前にお客様が登場しツアーが動き出すと、しのごの言っていられない状況となり、アドレナリン全開で殻はいつの間にか破れていた。

Youtubeも同じように、殻を破るには人の力を借りないといけないかもしれない。
もっといえば、仲間が必要なのかもしれない。
2回撮影を行い、そう痛感した。

Youtuberになるための道は続く。

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