GBLから6-3への架け橋
noteを閲覧していただきありがとうございます。
このnoteではGBLや6-3に関してのPVPの様々な情報や、今までの私の体験記などを書いていきます。
長い記事になると思いますがお付き合いください。
著者の主な実績
【GBL】
S10後半からポケモンGOを始める
S12〜S17 レジェンド到達
S16,17 最高世界1位 S15最高世界2位
S17 世界最速レジェンド
【6-3】
JCS2023 名古屋予選優勝 幕張本戦12位(5-1)
WCS2023 Losers Round4で敗退 33位(2-2)
優勝経験のある大会→こだこだ杯,OPDC杯,APCなど
①パーティの組み方について
PVPのパーティには様々な組み合わせがあります。
その中でも、ABB構築やXAB構築などと呼ばれるものがあるので、それについて説明していきます。
ABB構築
ABBをここでは分かりやすくAB₁B₂とします。
ABBというのは、B₁で相手のあるポケモンを誘い出して、弱点が消えた状態のB₂で貫通を狙う構築です。つまりB₁とB₂の弱点ポケモンは同じであり、Aはその弱点ポケモンに強いポケモンである必要があります。B₁をおとりとして使うためギミック構築とも呼ばれます。(ギミック=仕掛け)
ABBの具体例
この構築(ABB)の強みとしては、おとりのSウツボットを処理された後に本命のSウツドンを処理できない可能性が高い(つまり草を対策できるポケモンが2体もいない構築が多い)というところです。
*あくまでもおとりはSウツボットです。
とカビゴンべさんが言ってました。
XAB構築
XABというのは先頭にXを置いて後ろに補完の良いAとBを置くという構築です。Xの適任は、環境にいる人気ポケモンの多くに出し勝てるポケモンや、シールドを貼った時に対面をとれるポケモンです。
具体的にはシャドウハクリューやベロリンガなどがXとしてよく用いられます。
後ろのABに関しては、AとBの間に強い補完を用意する必要があります(エアームドとナマズンなど)。そうすることによって、Xで対面をとったあとに相手の後続のポケモンに有利なポケモンを当て続けることができます。
XABの具体例
この構築(XAB)の強みとしては、対面をとった後に一方的にロックできるポケモンがいた場合に格段に勝率が上がることです。(例:相手のランターンにナマズンをあてれた場合など)
この他にもいくつか構築の種類はありますが、特に使われるこの2構築についてだけ紹介しました。
②パーティを固定することに関して(通常スーパー)
X(旧Twitter)やYoutubeのコメント欄でよく目にする「パーティ固定」という言葉。パーティを作ったあとにPVPで実際に手応えを感じてずっと同じパーティを使うことを言いますが、果たしてパーティ固定はするべきなのでしょうか。
ここでは通常スーパーリーグでパーティ固定をすることの良し悪しについて書いていきます。
結論から言うと個人的には、"できれば"Noです。
もちろんそれぞれにメリットやデメリットはありますが、極めれば極めるほどパーティ固定はしない方が良いと言えます。以下で説明します。
パーティ固定をするとどうなるのか
まず、パーティを固定する場合について
パーティを固定すると、テンプレパーティへの勝ち筋をあらかじめ予測できていたり扱い慣れしている分ダメージ感覚がついているので、例えば耐えるのにシールドを貼ってしまうなどといったミスが減ります。また様々な相手の初手ポケモンに対しての対処に慣れるため、行動をパターン化できて思考することなく手を動かせます。パーティを固定しないで初めてそのパーティを使う人と比べると、断然上手く使うことができるでしょう。
しかし、固定したパーティがそのシーズンの間ずっと強いとは限らないのです。流行りのポケモンが変わって環境が変化したり、固定しているパーティ自体が人気パーティに入ってしまえば裏読みを簡単にされてしまうといったデメリットもあります。
つまり、勝てる時と勝てない時の差が激しく出るのがパーティ固定なのです。なので、"できれば"パーティ固定はしない方が良いということになります。
(※通常スーパーリーグ以外のレギュレーションについてはパーティ固定をしたほうが良いレギュレーションもあります。)
色々なパーティを使えるようになろう
色々なパーティを使えると、パーティ固定の時とは違い、流行りのポケモンが変わって環境が変化してもそれに強いポケモンを採用して対策することで、環境に適応することができます。
では、なぜパーティ固定をする人が一定数いるのでしょうか。もちろんそのパーティが個人的に結論でレートが全く下がらないからといった人もいるかもしれません。しかし、ほとんどの人は扱えるポケモンが限られているためパーティを固定せざるを得ない状況に陥っているのではないでしょうか。
GBLの世界ランカーのようにほとんどのポケモンを即興で使いこなせれば、このような悩みは生まれてこないのです。ですから、色々なポケモンを使いこなせるようになるためにまずはPVPにおける技術を磨き、使いたい時に使えるようになりましょう。
そうすれば、あるパーティに縛られることなくプレイすることができるようになります。
ということで、以下ではPVPにおける技術について説明していきます。
③PVPの技術について
PVPにはCCTや待ち撃ち、交代受けなど様々な技術介入のポイントがあります。それぞれの技術が要因で勝敗が逆転してしまう可能性があるので、技術がいまいち理解できていない場合はパーティ考察よりも先に技術を身につけるところからはじめましょう。
以下、PVPにおいて使用する技術について簡単に書きます。記事を読んでくださった方であれば、具体的なDMを頂ければお答えしますので、ここでは簡単に説明させていただきます。
1.CCT
CCTとは、
「相手のポケモンの技1のターン数をa
自分のポケモンの技1のターン数をb
としたときに、m,nを自然数としてma-nb=1が成り立つタイミング」を言います。
これだけだとよく分からない方もいるかと思いますが、簡単に言えば技を撃つ時に相手にターンの得を最もさせない(最も損を減らせる)タイミングをCCTといいます。
例えば、
A:2ターン技 B:5ターン技 とした時に
Aが5回技1を打って技2を使用した場合、
2(ターン)×5(回)+1(技2を撃つターン)=11ターン
ですが、この時Bが技1を連打していた場合
5(ターン)×2(回)に加え、相手が11ターン分使用しているのでもう1発技1を差し込むことができます。
つまり、5(ターン)×3(回)=15ターン
このように、AがCCTをしなかったせいでBが4ターンも得をしてしまいます。
CCTを定着させるには時間がかかりますが、実戦では勝敗を分ける大きな要因の1つなので必ず身につけましょう。
2.待ち撃ち
待ち撃ちとは、相手が技1を発動するのを確認してから瞬時に技2を撃つことです。そうすることによって交代受けのリスクをなくすことができます。
これも実戦では勝敗を分ける要因になる可能性があるので身につけましょう。
(S12頃からPVPはターン制のゲームになりました。ここで言うターン制とは、こちら側が動いたターンの分だけ相手も動くことができるということです。
以前は技1の差し込みができるかできないかはランダムだったためターン制ではありませんでしたが、ターン制になった今は待ち撃ちという技術が使えます。)
3.起点をとる
相手のポケモンの残りHPを技1のみで削り切り、ゲージをチャージすることを起点をとると言います。
例えばHP10の防御が高いポケモンに、レジスチルがロックオン(1ターン/1ダメージ)で攻撃した場合、
ロックオン10発で削り切れるのでロックオン10発分の起点をとったと言えます。
起点をとるメリットは、起点をとった後に相手が次に出してくるポケモンに対してすぐに技を撃つことができることです。
これも実戦では勝敗を分ける大きな要因の1つになります。
4.ブラフ
ポーカーなどで使われる「ブラフ」という言葉は、自分が強いカードを持っていると見せかけて、相手を勝負から降ろすという意味で用いられます。
PVPでも同じように、ゲージ消費量が多い技を撃つと見せかけてゲージ消費量の少ない技を撃ち、相手にシールドを貼らせることをブラフと言います。
ブラフが成功すればゲージの消費を少なくして相手にシールドを使わせることができるので、
ゲージ消費量が多い技を撃ってシールドを貼られてしまった場合と比べてその差分のゲージ量を失わずに済むのです。
5.スワイプ調整
技2を撃つ際に出てくるスワイプをEXCELLENTまでなぞらずNICEやGREATなど任意の分量だけなぞることをスワイプ調整と言います。それによって相手のポケモンをわざと倒さずに残りHP5%ほどのところまで削れば、残りのHP分は技1で削ることができる(つまり起点をとることができる)訳です。
スワイプ調整は失敗してしまうとHPが残り過ぎてしまい、相手から余分に技2を受ける可能性があるので行う際は注意が必要です。とはいえ、ほとんどのプレイヤーがスワイプ調整は感覚でやっているのでこればかりは練習あるのみです。
6.同時発動
自分のポケモンと相手のポケモンが同じタイミングで技2を撃つ場面を同時発動と言います。
同時発動で重要なことは、攻撃実数値が高いポケモンが先に技を撃つことができるという点です。
各ポケモンの攻撃実数値を覚えていないと同時発動でどちらが先に撃てるのかが分からず、先に撃てるのに同時発動を避けて1発分ゲージを損してしまう場面などが想定されます。このような細かい知識でも結果的に割とそれが勝敗を分ける要因になることがあるのがPVPなので、しっかり抑えておきましょう。攻撃実数値を覚えるというより、2匹の異なるポケモン(特にGBL採用率が高いポケモンや、自分が使用しているポケモン)をみてどちらの方が攻撃実数値が高いかが分かれば大丈夫です。
7.裏読み
PVPで相手の初手のポケモンと後ろのポケモン1体を見た上でラストのポケモンが何なのかを予測するのが裏読みです。例えば、自分の初手のポケモンAに対して相手視点かなり不利な対面なのに交代せずに突っ張ってきた場合、相手の後ろにもAに不利なポケモンがいるのではないかと予測することができます。
試合中の些細な動きからも相手の裏のポケモンを予測できたりするので、ラストのポケモンに有利であることを祈ってプレイしていた人は裏読みをして少しでも勝率を上げれると良いでしょう。
8.個体値
PVPをプレイする上で、使用するポケモンの個体値はとても重要です。基本的にはSCPが高いポケモンを使用すれば良いですが、同発を意識するなら攻撃を高めにしたり、少し防御を上げるとあるポケモンからのダメージが1減って不利対面が有利対面になるなど、それぞれのポケモンによって最も適している個体値は違います。1体のポケモンだけでみても、個体値を色々と変えるだけで何種類もメリットやデメリットがあり、最適な個体というものは基本的には存在しません。なので、その中でもメリットが今の環境に合っている個体値を優先して使用,育成するのをオススメします。
個体値厳選についてダメージのブレイクや被ブレイクを調べるのは大事です(特に自分が使う個体値については)。しかし、プレイングが伴っていない状態で個体値研究をしすぎるのはオススメしません。何よりまずは技術を磨くことが大切です。
9.おわりに
「技術について」という項目で複数の技術や用語について触れましたが、もちろんここに書いていない技術や、高度すぎて言葉では説明しづらいような技術も存在します。今回項目としてあげた複数の技術に関しては、身につけることができればレジェンド到達はもちろん、リーダーボード(世界TOP500)にも載ることができます。なので、私が持っている技術に関しての知識を全て書いたわけではありません。ただ、これより高度なものに関してはこれらの技術を全て身につけた時に見えてくるはずです。
ここまでPVPの技術や用語について簡単に説明しましたが、それを身につけるにはとにかく実戦を繰り返す他ありません。ということで、ここからは私がPVPをはじめてから如何にして技術を身につけたかを、体験記として簡単に書き連ねます。
④体験記其の一
GBLをはじめてから今までにやってきたこと
2021年の9月頃、高校で同じクラスにいた最高日本1位を達成したことがある某くんの影響でポケモンGOをはじめました。色々教えてもらいつつS10後半頃からGBLに没頭し、技術も分からないままタイプ相性だけを覚えてtaptapしていました。S10の後の調整シーズンやみんぽけのフリー対戦で技術を磨いていき、S11の時にエキスパートまで到達することができました。(S11 試合数約2,500戦)
S10の後半から調整シーズン,S11まで1日も欠かさずフルセットしていました。それからも変わらずフリー対戦や大乱闘などで試合数を積んで練習しつつ、GBLは常にフルセット(1シーズン2400戦ほど)を継続して行き今に至ります。
かなり簡潔に書きましたが、ほんとに毎日のようにフリー対戦やフレ戦をして技術を磨いてきました。
短期間で実績を残した分才能だとかセンスだとか言われがちではありますが、S10からはじめた割にはスーパーリーグだけで勝利数がもうすぐ10,000勝になるくらいには試合数をこなしています。
ですので、PVPが難しく技術がなかなか定着しないという方も、時間を割ける限り試合数をこなしたり上手なプレイヤーに相談するなどしてみると、目指したかったランクやレートまで辿り着けるかもしれません。
⑤プレイングを鍛えるためには
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