サタン/悪魔はまだ地獄にいない。

サタン/悪魔というと地獄の主であると思われがちだが、それは違う。
奴は火の池(地獄)にいないばかりか、今もなお地上を自由に動き回って人を惑わしたり、神の前で信者を非難しているのだ。

だが神が定めたその時が来たら、奴も滅びる運命にある。火の池(地獄)とは、神に逆らった天使たちや悪魔やサタンのために作られたのだから。

それまでの間は、地獄に行く人間の数を増やすために毎日一生懸命働いているのだ。悪魔といえば怠惰で自由きままな性格をしていそうだが、それも勘違いである。ひとりでも多くの人間に罪を犯させ、神から遠ざけるためにあらゆる手段を使う。

なぜこんなくだらないことを何世紀も続けてやっているのかって？神の最も愛する存在である人間を破滅させ、神を傷つけることで神に報いるためである。また、火の池に落とされる運命を避けるためにいずれは人間を器として乗っ取り、地上に君臨するという目的もある。

ありえない話と言われても仕方ないのだが、その「目的」は、宇宙人を装って実現させる可能性が非常に高いのである。しかもその日が来るのもそう遠くない。

話は脱線してしまったが、サタンは神と対等ではなく、火の池に落とされる運命であるということを言いたかったのだった———。

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