人生の何曜日?

TXTが先月発表した4thミニアルバム『minisode 2: Thursday’s Child』。売上やアメリカでのチャートもさることながら、素晴らしい内容のアルバムだった。

初めて聞いた時、韓国語の歌詞の意味が分からずとも「まるで一本の映画を見ているかのような」構成に感動した。
そして彼らが誰もが経験するであろう「別れ」をテーマに据えたことに、人間としての真っ当な成長を感じたのである。別れというショック、怒り、否定、受容、そこから繋がる向上心…。心の痛みだけでなく、「カップルタトゥー」という、二人の愛の証でもたらされた体の痛みまでも想像させる、そんなアルバムだった。

…と書くのはここまでにしておこう。
このアルバムについては沢山の方がレビューを書いているので、そちらを参考にしていただきたい。

今回私が書きたいのは、アルバムの最後を飾る「Thursday’s Child Has Far To Go」から感じたことだ。

今作のメディアショーケースにおいて、リーダーであるスビンはこんなことを言っていた。

木曜日(Thursday)は平日ですが、なんとなく週末のような感じもしますよね。そのように未成年と大人の過渡期で別れを経験した少年の感情に焦点を当ててお聴きいただけるとうれしいです。

私はこのインタビュー記事を読んで、人生をこんな風に捉えると面白いかも!と感心したのだ。彼らにとって青年期の始まりは木曜日なんだ、と。

そして考えた。

私は今人生の何曜日なのか。


以前人生時計の話を聞いたことがある。
今の年齢を3で割った数字が人生時計の時刻だそうだ。

その計算なら今年45になる私は15時。この時計、案外進んでないか?

人生100年時代にはちょっと合わない計算だなというのが率直な感想だ。

では曜日で表すならどうだろう。
ちなみに私がそれぞれの曜日に考えていることはこんな感じ。

月曜日…始まり。気合を入れて頑張る!
火曜日…先が長いから頑張り過ぎない。
水曜日…束の間の休憩。少しお休みできる。
木曜日…あと一日頑張れば!
金曜日…解放。
土曜日…自由。
日曜日…まるちゃんとサザエさん見ると悲しくなる。

と言う具合だ。

この感覚で言うと私は現在…

第二週の火曜日あたり、

なのである。

これはとても個人差のある感覚的なものだ。これまでの経験によって曜日感覚は人それぞれだと思うし、そもそも曜日感覚が薄い人もいらっしゃるだろう。そして1週間がすぎていくスピードもまた個人差がある。(年齢を重ねるとともに、1日、1週間、1年がすぎていくスピードが速くなっている。)

ただ私はただいま人生の火曜日。新しいことの始まり、気合い入れてくぞ!から「1週間は長いから感張りすぎず」、という感じで今を生きている。

私のような人もいるし、100歳を過ぎても元気はつらつ毎日土曜日!みたいな人もいる。高齢者の方の中には、「毎日が日曜日でなんか辛い。」とか「いつ週末が来るのか・・・。」と感じている人も少なくないなと経験として思う。

つまり一定のカレンダーには当てはまらず、その人その人のカレンダーで生きているのだろうなということ。
人生には何度でも週末がやってきて、月曜日が始まるのかもしれないと考えるようになった。

今人生の月曜日にいる人も、木曜日にいる人もそれぞれの人生を生きている。ペースは違えど1週間を懸命に生きて、また新しい1週間が始まるのかもしれない。TXTのメンバーも少年から青年に変化する時期。彼らにもまた日曜日が巡ってきて、月曜日が始まるのだろう。

この記事を書いたのは金曜日。
あと1日仕事をこなせば、楽しい週末が待っている。

Z世代の彼らの曲から、こんなことを考えてみた。



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