三つ編みが編めるといいね。
髪をもう3年以上伸ばしている。
ずっとショートかボブだったが、美容院を変えてから、髪質や扱いやすさが圧倒的に良くなり、よし、伸ばすか!という感じで始めた。
ある時何かのドキュメンタリー番組で、病気のせいでウィッグが必要な子供たちのことを取り上げていた。
人毛のウィッグはものすごく高価なのだそう。そして年頃の女の子たちはロングヘアに憧れがあるが、ロングヘアのウィッグを作るにはそれなりに長さが必要になるという。
生まれ持った丈夫な髪と毛量を何かの役に立てられたら…そう思って、美容師さんに「ヘアドネーションをしようと思います。」と宣言した。
それからは約3年くらい、少しずつ切りながら伸ばしている。今は背中の半分くらいまできたかな。
そして、本当に上手で相性の良い美容室に出会うと、ここまで髪質が変わるのかとびっくりした。
これまではパサパサ、ボサボサ、頭皮が弱いためどのシャンプーを使っても痒かった。
自分の髪はこれ以上は良くならないと諦めていたけど、根気よく色々と提案してくださり、そしてスタッフさんたちも「うゎー!すごい伸びましたね。がんばってますね」とみんなで盛り上げてくれる。
そんな応援もあって、子供達に出来るだけよい髪を届けたい思いも後押しして、伸ばし続けている。
ここまで伸びると、寝ている時に自分の髪に引っ張られて「うっ…」となるけど笑笑
AVEDAのパドルブラシでマッサージしたり、乾燥しないようにオイルをつけたりと色々気を使うようになった。人のためなら頑張れる!で始めたが、最終的には自分にも良い形で還元されている。
次に行く時は、目標の30センチに到達しそうなので、いよいよロングヘアともさよならになりそう。
ヘアドネーションで思い出すのが、ある一冊の本。
インド、イタリア、カナダと、3つの国の決して交わることのない女性たちが、美しい髪を通して交差する物語。ウィッグはこの女性たちをつなげる一つのきっかけに過ぎない。立場も何もかも違う女性たちが直面する、女の生き辛さが描かれており、一気に読んだ。そして涙が止まらなかった。最後はそれぞれが勇気を持って歩いていく姿にとても励まされる作品だ。
私の髪も、誰かの希望になるかもしれない。そんなふうに思うようになったら、自分にも勇気が出てきた。病気や様々な困難に私たちは遭遇するが、必ず一筋の光があると信じたい。
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