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私が好きな、フレンチカジュアルテイスト

パリを離れ、次に滞在した留学先に小さなブティックがあった。そんなに広くないお店だけれど、ウィンドウにディスプレイされている洋服全てが洗練されたデザインで、エレガント。そして品のあるセクシーさと可愛らさをもつそんな洋服だった。

そのブランドの名前は、COMTOIR DES COTONNIERSコントワーデコトニエ

1995年に南仏トゥールーズとパリで創業した、フランスのファッションブランドである。

貧乏留学生だったので当時は1枚もここの洋服を買えなかったけど、このブランドのデザインが好きでよくウィンドウだけを眺めに行ったものだ。

このブランドの広告は斬新だった。
有名なモデルを起用しているのではなく、一般の母娘をモデルとして最新コレクションを発表していたのだ。またショーにおいても、モデルだけでなく一般の親子がランウェイを歩くこともあった。(11年の前の記事だが、実際に日本からも親子でランウェイを歩いた方もいる)

帰国後日本でもいくつかコトニエのお店があることを知り(ユニクロと同じファーストリテイリングが日本では事業を手がけている)、私は足繁くお店に通うようになった。当時母娘をコンセプトにしていたので、買い物時に母を連れて行くとポイントをつけてくれるというサービスがあった。(そして母がちょっとだけ払ってくれる^_^)

洋服を買うといつもシーズンごとのカタログをくれるのだが、コトニエの服を身に纏った母娘の写真がとても素敵だった。世代を超えてファッションを楽しむことができるデザイン、柄、変わらないフレンチカジュアル。そんな思いが込められているところも私がこのブランドが好きな理由だ。

connecting generations   
世代間の繋がり

当初からコントワー・デ・コトニエはお気に入りのアイテムを通じて母娘を結びつけるブランドでした。この世代間の繋がりは女性の家族における役割を超えて今でも続いています。女性がみな母親であるとは限らないけれど、女性はみな誰かの娘だからです。
公式ホームページより

気がついたらほぼコトニエの洋服ばかりになっていたこともあるくらい、大好きなブランド。20代から40代になった今でもしっくりくる。

どちらもコトニエ。南仏にいた時に着ていたお気に入りのワンピとジャケットとタンクトップ。今もジャケットは大切にしている。


大切に着ている洋服もあるし、トレンチコートなんて何年着ているかわからない笑。コトニエの真っ赤なスキニーパンツは今も私のお気に入りだ。
品質も上質なのに、手が届かないくらい高いわけでもない。

ワンピースの柄も可愛くて、エレガント。毎回試着が楽しくて買うつもりがないのに買ってしまうことが何度もあった。

このレッドのボーダーに似たカシミアのセーターを持っていたのだが、あまりに好きすぎて10年以上着た。穴が開くまで着倒した(穴が開いても縫ってまできていたほどのお気に入り笑。)この写真のボーダーとスカートがとても可愛いからいいなぁと思って眺めている。

今回冬のコートを色々探していたのだけど、あまりピンとくるものがなくてコトニエのサイトを眺めていたところだった。

フランスにいたときの憧れのブランドだったなぁと思い出したところで書き始めたこの記事。今住んでいるところが遠くないところに店舗があるようなので覗いてみようと思う。

何度目かのブランドディレクターの変更がありながらも、シンプルでエレガント、世代を飛び越えて着れるセンスは変わらない。




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