群れない女

「私ね、もう人と群れない生き方をしようと思う。」

大学時代、共に学び、歌い、スポーツで汗を流し、朝までお酒を飲んだ友達に言った。

間髪入れずに彼女が、

「あんた、大学の頃から誰とも群れてなかったじゃん！」

と半分呆れ顔で、笑いながら言った。

そんなこと全く自覚がない私に、

「あんたは自分だけの世界観が昔からあったよ。
バレー部の他の子がどうしてzoéちゃんは(飲み会に)来ないんだと何度も聞いてきたけど、その度に私はzoéは一匹狼だからと説明していた。」

と友達。

知らなかった。

自分的には一生懸命人に合わせてきたのだけど、知人から「あんたのその性格、いろんな人に利用されてるよ。」という言葉に、これからの自分のあり方を考えるようになった。

私の決断に対し、その答えに辿り着くまでには相当の苦労と覚悟があっただろうと、悲しいはずなのに理解を示し、納得してくれた。

私を真剣に怒ってくれた人。
賢く、冷静に人を見定め、判断ができる人。

人と群れない生き方は大変かもしれない。

でもそれが私らしい生き方。

彼女はそれを昔から知っていて、それでも友達でいてくれた。

感謝しかない。