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相手の意図を深読みして、勝手に疲れてしまう話

どうして疲れてしまうのか?

人となんらかのやりとりをすることに、ひどく疲れてしまう時があります。

そんな時、私は無意識のうちに、相手の意図を深く読み取ろうとしてしまっていることが多いです。

「このメッセージの文面は、こういうニュアンスで合っているのかな……」とか、
「なかなか返事が来ないけど、まさか怒ってる!?」とか。

この言葉選びは前向きなものなのか、「どちらかと言えば、前向き」なのか……。

人によって単語のチョイスやそこに込める意味は変わるので、今やりとりしている人はどう考えているんだろう?

ポジティブな捉え方、ネガティブな捉え方を無数に考え、思考の癖に引きずられてだんだんネガティブな方へ……。

そして、私の方が勝手に疲れてしまう。

私が見つけた対処法

何度もこのパターンを繰り返しているうちに、自分なりの対処法を見つけはじめています。

1, ネガティブな捉え方は、思いついても鵜呑みにしない

私は自分に自信がなさげなので、ひとつネガティブな捉え方を思いつくとどんどんそれに引きずられていってしまうことがあります。

返事がこないこと、言葉選びを間違えたかもしれないことが、全部相手の不快感や怒りを刺激してしまっているのではないか? もう連絡を取ってもらえないのではないか!? 

どんどんネガティブスパイラルに落ちこんでいく感じです。

これは思考の癖で、一瞬で「よし、やめよう」とするのはなかなか難しい。

だから、気づいた時に気分転換をすることにしています。

ネガティブな捉え方をしていることに気づいたら、その後に一度だけ「でも」を挟むようにしているのです。

なかなか返事がこない……。

「でも」相手は今忙しいだけかもしれないし。

「でも」今は内容だけ確認して、後から返信しようと思っているのかもしれないし。

世の中、即レスする人ばかりではない上に、すぐに返事したくてもできない状況は無数に存在します。

やりとりの相手は今、そんな状況にいるのではないかと考えるのです。

2, 相手も繊細さんではないかと考える

私はHSP気質があって、人から見れば「ささいな」ことでもかなり動揺させられてしまいます。

そういう時はあえてひとりの時間を作って、落ち着いてから次の活動に移ることも多々。

予想外の連絡が来て発生した動揺は、落ち着くまでに30分~2時間はかかります。

なかなか返事がこないことに不安を感じはじめたら、「相手も繊細さんかもしれない」と考えるのもひとつの手です。

自分の実体験を、他の人にもあてはめて考え、自分を安心させる感じ。

「ゆっくり返事の言葉を考えているのかもしれない」

「何か動揺するようなことがあって、今すぐには返事が打てないのかもしれない」

「落ちつこうとしているところなのかも」

などなど。

繊細さんならば自分の身に置き換えて「分かる」と思えることを持ち出し、「相手もそうかもしれない」と考えてみると、共感性も働いて「それなら、落ち着いて待ってみよう」と思いやすいのではないでしょうか。

私には合っていて、よく使う方法です。

3, 事実と憶測の線引きをする

そうやっていろいろ考えても、さらに「でも、でも……」とネガティブな思考をつなげ続けてしまう時だってあります。

そういう時の最終手段。

もう一度、よくメッセージの内容を見つめましょう。

事実と憶測を分けて考えるようにするのです。

相手から受け取った文章には、どんなことが書かれていたでしょうか?

そこにあなたは、どんなニュアンスを受けとったでしょうか?

書かれている文章は「事実」としてそこにあるものです。

ところが受け手がとらえた「ニュアンス」は、事実のように見えてそうではないことがあるのです。

それは、言葉に書かれていないことだから。

書かれた言葉を見て、あなたが(強い言い方をすれば)勝手に想像したことなのです。

自分に自信が持てず、いろいろ大変な時期を過ごした人は、「認知の歪み」の特性を持っていることがあります。

なんでも悪い方に考える思考の癖や、「みんなが自分に危害を加えようとしているのではないか」と考えてしまうのです。

ネガティブの色眼鏡をかけて、世界を眺めている状態でしょうか。

その色眼鏡を外すことができないと、どんなに褒められても素直に受け取れなかったり、「裏がある」と勘繰ってしまったりして、ないことまで心配する羽目になってしまうのです。

自分も気付かないうちに、ネガティブの色眼鏡をかけているかもしれない。

それでメッセージの文面や返事がなかなかこないことを、ネガティブに捉えてしまっているのかもしれない。

そう気づいて冷静になり、実際に届いた文章という「事実」と、それをどのように(ネガティブに)解釈したかという自分の「憶測」を切り分けるのです。

するとネガティブに支配され、「怒らせてしまったかな」などと心配する気持ちが少し落ち着いて、お返事がくるのを待てるようになったり、心配の度合いが減って気持ちが楽になりやすくなります。

最終的には、認知の歪み自体を正すことが必要なのかもしれないけれど……。

一気にやろうとするのは疲れてしまうから、「のんびりでいい」と割り切って。

少しずつ練習しています。

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