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初めての「音読」

 音声配信をしているメディアで、初めて他の方が書いた文章を読むことをやってみました。

 noteでフォローさせていただいている
とし総子さんの「変化する目をもつ少年の話」という作品です。

 これまで気ままにおしゃべりする形のトークを配信してきましたが、だんだん話題も尽きてきて、他の方がやられている朗読にも興味はありながら、いざ読むとなると若い方がやっているような台本はちょっと気後れしてしまったりしてなかなかキッカケが掴めずにいました。

 としさんのこの作品を読んだ時、転校生が少年にかけたことばのかっこよさ、目の色を変える時の呼吸の感覚、ガラス越しの密閉された空間の中ではあまり変わらず、「誰か、何かの生きているそばでこそ自分の目の色は変わる」というそのことの意味などが響いてきて、これを読んでみたいと思い、「朗読させてください」とお願いして了解をいただきました。

 とはいえ、人前での朗読もあまりしたことがないのに最初からこれだけの量の文章。(読んでみたら10分以上かかっていました。)

 他の方の文章はことばの使い方や言い回しが自分のリズムとは違います。読んでいくと細かなところで自然につながらず突っかかったり間違えたり。

 何度か読んでみて、これは相当やらないと引っかからずに正確に読み切ることさえ無理だと思い、もっと短い文章などで練習してからの方がいいのでは?とか、時間をかけてもっと上手くなってからにしようかなどとも考えました

 回数を読めば読むほど、場面の変化や少年の気持ちなどが見えてくる反面、それを音色や抑揚でより見えやすくしたいといった余計な欲も湧いてくる。

 トークでは多少滑舌や発音が悪くても「これが私の個性だ」と開き直れるけれど、言葉で伝える朗読では自分の滑舌も気になる。 

 それでも、やっぱり初めて「これを読みたい」と思った作品を最初の読む配信にしたい。だから思い切って「音読」にしました。

 小学生が学校の教室で国語の教科書を音読している。そんな感じで聞いてもらえたら多少の突っかかりや言い間違いも許してもらえるかなあと甘えたお願いですね。

 そんな音読でよかったら聞いてみてください。

※サムネイルの写真はみんなのフォトギャラリーで「音読」と検索した際に出てきたゆーふくさんの写真を使わせていただきました。実際に読んでいるのはこんなに可愛い女の子ではないけれど(笑)こんな感じの読み方だと思っていただければ幸いです(写真の女の子の方がもっと上手に読むかも?)

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