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サカサペンギングサについて

サカサペンギングサは発見された時
動物界と植物界の境界線を漂う
大変珍しい生き物として
生物学の常識を揺るがした

極めて曖昧な存在とは言え
その名の通りあくまでも「クサ」ということで
根本的に植物に属するものと見なされた

しかし最近、その生態の研究が進み
思わぬサカサペンギングサの真実に近づいてきた

「サカサペンギングサの種」と言われる卵型のものから生まれ
サカサペンギングサは比較的普通のペンギンとして生きてきた
ペンギン界の中でことのほか繊細でデリケートなサカサペンギングサは
成長するにつれて世の中の醜さに呆れ
頭を土の中に突っ込んで醜いものを見ない草として生きるという、
植物の道を選んだ生き物である

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