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モダン バントコン 調整録

上記事の調整の続きです。
現在はこんな感じ

調整を繰り返す中で強いデッキとは何かをあれこれ考えていました。
モダン、レガシーのようないわゆる下環境と呼ばれるフォーマットでは多様なアーキタイプが存在します。そのような環境で勝ち抜いていくためにはデッキが構造的に強くある必要があるでしょう。

ではデッキが構造的に強いとは何か?それは繰り返し戦っていく中で再現性のある勝利を掴めることです。
鉄板の勝ちパターンがあるということが重要であり、それが複数あるならより良いでしょう。

では再現性のある勝利を掴むためにはどのような構築にするべきか?それは同じ役割のカードを複数枚入れることです。
即ち、4枚積みのスロットが大部分を占めていることは強いデッキの必要条件です。
goldfishを眺めていて、少なくとも6種類は4枚積みされているカードがあるべきだと感じました。
4枚積みのカードをプレイしていけば勝てるデッキは4枚積みしているカードを抜こうと思いません。何故なら勝っているからです。
特定の環境デッキにプレイする暇なんて一度もなかった、あるいは有効にプレイできる場面が少なかったと感じたカードはデッキから減っていくわけですから、下環境においては4枚積みたいと思えるカードが6種類ない時はそのデッキが勝てる環境ではないことを示唆していると思うべきでしょう。

と、このように考えるようになったので自分のデッキで4枚積みできるカードは何かと考えた時に、<<虹色の終焉>>、<<豊穣な収穫>>、<<対抗呪文>>、<<氷牙のコアトル>>、<<大魔導士の魔除け>>、<<孤独>>と6種類ありましたので、この6スロットに肉付けしていく形で残りのスロットを埋めることを考えよう、と思ったわけです。

とはいえいきなり採用するカードが変わるわけではないのですが、採用する理由がより明確になる気がします。デッキリストのリファクタリングみたいなものですね。

この6スロットではクロックが細すぎて勝ち筋が少ないですね。勝てないのはまずいのでクロックの追加かPWの投入を考えます。ここでクロックをたくさん投入するとクロパになりますが、ここではコントロールを組みたいので<<瞬唱の魔道士>>と<<ドミナリアの英雄、テフェリー>>を入れてみましょう。

5マナのカードが6枚も入っているにしては序盤にリソースを得るカードが<<氷牙のコアトル>>と<<瞬唱の魔道士>>から<<豊穣な収穫>>をフラッシュバックするルートしか存在しません。これだけでは心もとないですし、現状4マナ域が空いているので<<記憶の氾濫>>を入れましょう。また、<<大魔導師の魔除け>>を2ドローモードで唱えざるを得ない状況で相手に妨害できないこともあるでしょう。まとめて盤面を流せる<<至高の評決>>も必要です。

さて、コントロールの要件である「フィニッシャー」「妨害」「アドバンテージ」「ライフゲイン」の4要素はおおよそ抑えることができていますのであとはフリースロットです。
環境にいるデッキを眺めてみると、まずはカスケードデッキが厄介ですね。またtier1のURラガバンも強力なクロックパーミッションなので、どちらに対しても強い<<時を解す者、テフェリー>>を入れましょう。
次に、今のままでは<<ウルザの物語>>に太刀打ちできません。キャントリップの枚数も心もとないので<<激しい𠮟責>>を入れましょう。

これであとは土地24枚を入れて完成……としても良いですが、<<豊穣な収穫>>は土地を減らすことを肯定してくれます。欲張ってまだ入れることを考えてみましょう。
<<大魔導師の魔除け>>を3Tに唱えるマナベースから逸脱することになるので、3Tに暇しないですむように1マナか2マナのカードを入れましょう。ここでは追加のカウンターとして<<呪文貫き>>、<<ウルザの物語>>デッキに対して<<冥途灯りの行進>>を入れます。

<<呪文貫き>>は終盤にどうしても腐ってしまうカードですので、今あるカードの中から役割を変えることなくこのカードを有効牌に変えることを考えたいです。<<ドミナリアの英雄、テフェリー>>を1枚、<<精神を刻む者、ジェイス>>に変えます

ということでここに土地22枚を入れてリスト完成です!
と、なりますよね?冒頭に載せたリストと見比べていただけると分かるのですが、驚くべきことに現在使っているリストと違って<<放浪皇>>が入っていません!
書いてて気付きましたが<<放浪皇>>はこのリストでは必要ないのかもしれません。というより<<放浪皇>>を使いたいがあまりにリストを歪めていた可能性があります。
別の価値観で自分のデッキを眺めてみるとこのような気付きがあって面白いですね。

サイドボードは追加のカウンター、追加の全体除去、そしてコンボ対策です。

今回はデッキの調整録書いてるうちにまたデッキが変わるという稀有な経験が出来ました。
4枚積みを6種類は絶対に崩さないと心に決めたうえで自分のデッキを見返すということを皆さんも試してみてください。<<ウルザの物語>>はスペル換算で良いです。

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