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カレーライスのトッピング とんかつソース30円とタルタルソース30円の価値の違いから緑茶の価値について考える apr,2019

約一か月ぶりの投稿ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

ご無沙汰しております。高級評茶師のJENIでございます。

本日ランチに行った際、テーブルに置いてあるポップアップメニューにカレーライスのトッピングの金額が書いてありました。

例えばエビフライ180円、ヒレカツ280円、フライドポテト70円など

そして最後にはこう書かれておりました。

タルタルソース30円

とんかつソース30円

とんかつソース30円

とんかつソース30円

とんかつソースにお金がかかるって衝撃を覚えましたが、とんかつソースも当たり前に仕入値が発生する商品だ。どこのお店にも塩、しょうゆ、ソースがフリーで使えるようになっているからソースは無料というイメージが付いているけど、それらの調味料の原価は使っても使わなくても私たちが頼むメニューの料金に含まれている訳です。

面白いのはタルタルソース。タルタルソース使い放題というお店はほぼ無いせいか、30円の対価を支払うことに抵抗が無い。プラスして、もしかしたらタルタルソースには固形物が目に見える形で入っているので、物に対してお金を払っている気持ちになれるのかもしれない。

とんかつソースとタルタルソースの価値。もしかしたらタルタルソースの方が原価が安いかもしれないのに日常の経験の積み重ねによるとんかつソースの価値の消失。

そこから気付くことがある。日本緑茶だ。

私は以前ある方に、日本でお茶屋は成功しないと言われたことがあります。その理由は日本ではお茶を無料で飲むことができるから。飲食店に入るとお茶が無料で出てくることがあります。先ほどのとんかつ同様、注文する食べ物の料金にそのお茶代は加味されているから本当はお茶代も支払っているのに、お茶が無料だと脳に擦りこまれてします。なのでお金を出してお茶を飲むことを日本人がしないという理論。

んー。お茶を多くの方に飲んでいただけるのは嬉しいこと間違いなし。しかし、そのお茶の価値をゼロにされてしまうのは悲しいことです。

さてさて、どうやってお茶の価値に気付いていただきましょうか。なかなか大きな課題です。バーテンダーさんよろしく、お茶の淹れ手というのを確立した職業にしたいと考えています。

みなさまがお茶を飲み、世界が平和になりますように。




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