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6.繰り返す苦い過去をどうしたらいいのか

過去に生きるな
今を生きろ、

終わったことは仕方がない
未来ならいくらでも変えられる、

とはよく言われ、
私も、確かにおっしゃる通りだと思うのですが、
人間、そう都合よく
決まった記憶だけ消すことはできなくて。

簡単に消せる記憶なら
とっくに消えてるのだから。

別の記事にも似たようなことを書いていますね。

私にだって
思い出すだけで自分を消したくなるようなことはあり
誰もがそれぞれ何かを抱えているのだと思うのです。

私の中の記憶で一番古いのは幼稚園とき。
これはもうトラウマと言ってよいと思います。

成長の過程で他にもあります。
今、その時の私にあったらぶん殴って説教したいぐらいのこともあるし
今でも穴があったら入りたいこともあります。

ただ、最近気づいたのだけれど
過去の辛い記憶って
その時の「強い感情が刻まれているだけ」なんじゃないかと
そう思うようになりました。

だから、事実だけをくり抜くと
私だけに特別起こったような出来事ではなく
意外とありふれたことが多いのではないだろうか?と思うのです。

ただ、その時に感じたキョーレツな「感覚」だけが
あまりに鮮明すぎて、
繰り返されるその「感覚」に襲われるのが辛いのではないかと。

さっきのトラウマの話も
大した話じゃなくて、ほんとにくだらない些細なことなのです。
幼稚園のお遊戯会で、園児たちの演技がうまく進まず
不幸にも、お友達はサッサと袖に引っ込み、
ポツンと舞台に1人残されてしまった、という状況があったのです。

ただ、その時の観客のたくさんの目が私にとって
一斉に自分に突き刺さるような感覚と
焦りと、とまどいと、恐怖がトラウマとなったようで

その後の人生、多くの人に注目されるような
面接試験、スピーチ、発表会、すべてが「恐怖」となりました。
もう、理屈ではなくて身体が無意識に反応してしまうのですが
このお遊戯会のことって、
他人がきいたら全く事件でもなんでもなくて
園児のミスなんて、あるあるレベルだと思いませんか?

でも私には、
ミス=視線が刺さる=恐怖
という方式がそれ以降、
無意識に根付いてしまったのでしょう、
「人生における失敗」となった出来事は
思い出すたびにすべて胸が苦しくなるような時期もありました。

みんなそれぞれ、
恥ずかしいこと、怖いこと、
情けないこと、たくさんあると思います。

何度も繰り返し思い出す苦い感覚があったら、
まずは「事実」を探ってみてください。
「重大な事件」だと思うのは自分のさじ加減であることが多いです。

そして、もう一つは
その出来事のときに感じた
自分の強い感情が何だったのかを
優しく見つめてみてください。

もし、自分を大切にしていなかったな、と思うならば
これからは大切にすればいいと思うのです。
「大丈夫だよ」「貴女の価値はそんなことで下がらないよ」
と親友のように話しかけてあげるといい。
そして、過去は変えられない事実として
未来をデザインすればいいのだと思います。


胸がキュウっとする過去の記憶がもし貴女にあれば
今の貴女がその時の貴女の相談相手、理解者になって
優しくギュウっと抱きしめてみてください。

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